どうも、
実はベイシーよりエリントンのほうがどちらかというと好きだ。
の裏切り者の2ndボントロしんのすーけです。
いや、ベイシーも大好きですよ。
そんなこんなの10月26日日曜日。やってやりました。
梅田を牛耳るライブハウス、ニューサントリー5において、京都大学Dark Blue New Sounds Orchestraとの対バンを!!
かつて、ベイシーと共に亜米利加を二分した、DukeEllingtonの音楽を追求するエリントン中毒のダーク京大さんと、言わずもがなベイシー馬鹿の集合体であるエローとの歴史的再現とも言うべき戦い・・・。
エリントン中毒にして、エローに所属する僕にとっては、文字通り身を裂かれるような辛い気持ちでこの対バンに望んだのでありました。
いやあ、楽しかった。
今回ライブレポートと言うことで、まずは京大ダークさんのことから書いてみましょうか。
何を隠そうこのダークさん。僕がずるずると僕がエリントニアンの道に引き込まれるきっかけをつくってくれたという、なかなかの思い入れのあるバンドなのです。
そんな過去もある分、私はひときわダークさんが好きでございまして、今回も楽しく聞かせていただきました。
例年、エリントン独特のグロテスクな曲をやっているダークさんですが、今年は Cotton Tail や Tea For Two などさわやか路線で人々を攻め立てているようで、ちょーハッピーなエリントンの音楽の一面を追求しているという感想を受けました。
いやあすばらしい演奏でした。
しかしハッピーな音楽と言えばもちろんベイシー。
”ぼろくそにしてやるぜ。”
エロい人たちみんなの心の声が聞こえました。
このバンドの人間はいい年してるのにほんとに大人げがないのです。
今回エローのそのオトナゲのなさを、セットから分析してみましょう。
今回のセットリスト
1. T.V.Time
2. In A Mellowtone
3. The Deacon
4. Cute
5. Sweet and Purty
6. The Midgets
7. Li'l Darlin'
8. Corner Pocket
9. Ain't Misbehaven'
10. L.O.V.E.
11. Splanky
12. Back To The Apple
13. One O'Clock Jump
enc. Sixteen Men Swingin'
まずは一曲目、なかなかお目にかかれないベイシーのさわやかな曲T.V.Timeで相手を油断させたところでエリントンの代表曲"In A Mellowtone"を最高にうまくアレンジした
ベイシー流"In A Mellowtone"でいきなりダークさんに喧嘩を売り始めます。
”出る杭は打たせていただく。”
これはかなりしびれたコンマスのMC中の言葉ですが、"In A Mellowtone"が終わっていきなりこんなことを言われる側はたまったものではないだろう、というのが僕の正直な感想です。
いずれにせよこの言葉に皆、例えようもない感動を覚えたのは事実であり、3曲目のTheDeaconのイントロでは、エローを代表する性器の破壊者ピアニスト橋本が気合いのあまりいきなりピアノ線を切ってしまうという始末。
まったくもって恐ろしい女です。
まあ、アクシデントをさらなる力に変えるというのがエロー!!
その後のさわやか、しっとり大人の雰囲気のある、エロエロな曲でオトナゲの無さを見せつけてゆきました。今回のセット好きです。
そして、すばらしい名曲CornerPocketが終了すると、すかさず、エローいちペプシネックスの似合う女、ヴォーカルかな子さんを使い、追い討ちへ。
飛び道具の登場です。
今回のかな子さんの衣装はいい意味で鯉のぼりみたいでステキでした。
しかし、彼女の歌声はエロい。
そろそろ彼女にべた惚れしているメンバーもいるのでは?
とにかくニューサントリー5の空気はハッピーエロの最高潮へ。
そしてここからが非道い。
ヴォーカルという飛び道具を使ったのには飽き足らず、13曲目、One O`Clock Jumpをいれて、ベイシー楽団がもっとも得意としていたDフラットブルースを11曲目Splankyから3連続。
出る杭を打つとは言ったものの、その杭を親の仇か何かと勘違いしたかのようなこの仕打ち。
さらにアンコールでSixteenMenSwingin'という若干投げやりな最後のこの仕打ち。すごいとしか言いようがありません。
以上レポート
「セットからみるエロー〜”大人”という社会的体面について〜」
を考察して参りましたが、その姿勢と演奏はまた別の話。
エローの演奏もまだまだ発展途上のようです。
しかし今回エロー、ダーク共に非常にいい演奏ではなかったのかと思います。
少なくとも何人かのお客さんは、ほんのちょっとでも幸せになってくれたのではないでしょうか。
マスターやお客様の笑顔が何よりの証拠でございます。
NS5のマスター、ライブに来ていただいたお客様、また対バンしていただいたダークさん本当にありがとうございました。
飲み会はエロー、ダーク仲よく飲ませあってました。
ブログレポートも書いたので中安さん、そろそろ僕をボントロメンバーリストに加えてください。