DOS/V Power Report
自作PCの祭典2009へのエントリー記事です。
■エントリーマシンの内部写真
■応募部門
バカPC&痛PC部門
■エントリーマシンの構成パーツ
■PC構成
CPU:intel i7 920
マザーボード:Asus Rampage II Extreme
メモリ:Corsair DominatorGT CMG6GX3M3A2000C8
ビデオカード:ATi Radeon HD5870
HDD:WesternDigital WD10EADS
光学ドライブ:Pioneer DVR-212(S12J look改)
CPUクーラー:水冷
ケース:CoolerMaster COSMOS PURE改 改造点は、
1、
2
ファン:Gentle Typhoon(12cm角/800rpm)x4 へ換装
電源:Corsair HX850
ディスプレイ:三菱 Diamomdcrysta RDT196V
■水冷構成
CPU Block:D-Tek FuZion v2
PUMP:Laing D5
RESERVOIR:Primochill Typhoon III
RADIATOR:オリジナル熱交換器
Chipset:Bitspower Black Freezer 設置詳細は
1、
2、
3
Mosfet:Bitspower Black Freezer MOS AMOSII & AMOSIII
VGA Block:EK Water Blocks for Radeon 5870
TUBE:Primochill PrimoFlex Pro 1/2in.ID 3/4in.OD
Coolant:約850ml, LEGNOS:精製水=3:7
Dye:TFC Feser View-FV-Active UV Dye-Red
■オリジナル熱交換器について
今回、”脱ラジエーター”がテーマなので、その代わりとなる熱交換器の詳細です。
まずクーラントを流入させるブロックとして、今や懐かしい
KENDON水冷ユニットを使いました。
そして放熱機としては、VGAクーラーであるArctic Cooling
Accelero XTREME GTX Proを使用しました。
この間に、クライオサーモ社の大容量ペルチェ DRIFT-0.8をはさんでいます。
ペルチェについては、
こちらに詳しい説明があります。
アクリルで固定用プレートを作り、組み付けます。
ブロック側は低温になることを予想し、断熱処理をおこないました。
アクリルでケース固定用のプレートを作り、CPSMOS PUREの上部に固定しました。

ペルチェには、電源HX850より12V印加しました。
ファンは、配管がケースと干渉してしまうため上部に移設しました。
■使用OS
Windows 7 Ultimate(64bit版)
■ベンチマーク結果の画面ショット
■CPU-Z 1.52
■Windows 7の「エクスペリエンスインデックス」
■PerformanceTest V7.0 Build 1011
■BIOHAZARD 5 ベンチマーク
■エントリーマシンの外観
■解説文
■コンセプト
水冷でマシンを組むには、放熱のためにラジエーターが必要になります。
ハイエンドな環境に対応するためには、ラジエーターも大きなものが必要になり、
大きくなるほどPCケースへの設置は大変です。
また、いくら高性能な水冷システムであっても、室温が上がれば水温も上がるため、
空冷と同様に冷却能力は、室温に依存的です。
「巨大なラジエーターの代わりに、コンパクトで、水温を電子制御可能な熱交換器が
あったらいいなぁ」、そんな思いを具現化させるため、既存のラジエーターを使わずに、
次世代の水冷システムをめざして、
おバカな試みをしてみることにしました。
■動作評価
PC各部位の温度をaquacomputerの aquaero でモニターしました。
温度センサーの場所は、以下のようになっています。
・Reservoir:リザーバー内の水温
・Exchanger:Kendon水冷ユニットの表面温度
・Intake:COSMOS PURE 下部吸気の温度
・Exhaust:COSMOS PURE 上部排気の温度
・Inside:PCケース内の温度
起動後、しばらく経ってからの温度がこんな感じです。
BIOHAZARD 5 ベンチ終了後の温度
予想と違っていたのが、ペルチェで冷却しているはずのKendon水冷ユニットの温度が
下がらないことです。
今回の環境では、断熱処理は全く必要ありませんでした。
Accelero XTREMEを触ってもあまり温かくないので、排熱が追いつかないというよりは、
吸熱が不足しているようでペルチェ1枚では力不足なのでしょう。
■総評
今回は、妄想したことを形にして動かしてみることが目標でした。
完全な熱処理設計がなされたものではありません。
今回の熱交換器は、いささか力不足であり、水温の電子制御という領域まで
手を伸ばすのは難しい結果になりました。
しかし、新しいラジエーターの形、可能性を示せたのではないかと思っています。
■Windows 7を使って良かったと感じた点
Windows 7は、グラフィカルで操作性も軽く好印象です。
時代の流れに合わせて進化した新しいOSであることを強く感じました。
Windows XPからの乗り換えもスムーズにいけそうです。

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