気温が下がり上着を着る季節になると、年の暮れが近くなるわけであります。
そう感じると同時に、仕事量が増え忙しさが膨大になり、とてもじゃないがパソコンの前に座る暇などまったく持てなくなってしまう。
ブログの更新も出来ずじまいだったので、今日は残業途中にちょっと更新したいと。
最近日本で「アジアシリーズ」という、野球界で画期的な試みが行われていた。
「クラブチームのアジアNO1を決め様」とする考え方を広げて行けば、商売的にもどんどんマーケットをアジア全域に広げて行ける道が開けるだろうし、アジア全体の野球選手の裾野を広げる事も出来る。
そういう可能性が増えたのは、非常に喜ばしい事だと感じる次第。
後は、これをどう球界の人間が活かすのか?という手腕に掛かっているのだが
この部分で心配になってくる。
このアジアシリーズに対しての「マーケティング」をしたのかどうか?
韓国・台湾・中国・日本という国でアジアシリーズに対しての意識調査をしたのかどうか?これが疑問なわけです。
まずアジアが「シリーズ」を行っていた事を、どれだけの人間が知っていたのか?という「宣伝」に対する調査は最低限でもしておかなくては、これから先このシリーズを「繁栄」させるのなら、しておかなくてはいけないだろうと。
「ただ行いました」というレベルでは、その内「マンネリ」というモノに潰される危険性が高いと思う。
で今回のアジアシリーズの視聴率だが、関東でも結構平均的に良い数字を出していたらしい。放映権料が3000万円という格安な金額を見ると、放映した局は「成功」の部類に入るだろうと。
つまり「放映する価値はある」と、今回の結果で、そう考えている可能性は高いと思う。
それはいいとして、僕がアジアシリーズを見ていた途中に不満に思った事は
日テレが中継していたのだが、なんと「グラチャン」というバレーボールの宣伝をアジアシリーズに合わせてガンガンかけていたのだ。
多分この「グラチャン」という大会名のバレーボールは、カッツン(?)という売出し中のジャニーズを使ってガンガン渋谷でも宣伝している事を見たら、視聴率として良い数字が表れてくると思う。
「宣伝効果」というモノだが、「グラチャン」というモノを「イベント」と位置付けて日テレが独占で中継する。独占で中継するのだかが、日テレとしては失敗は許されない。放映権の元は必ず取らなくてはいけないのだから、ジャニーズを使って、ガンガン宣伝する。
これだけしても視聴率が取れない場合は「日本にバレーボールはニーズに合わないのか?」という疑問が出てきて、今後放映を見送るという可能性も出てくるだろうと。
これらの事を考えて、野球界とTV局を見てみると、明かに「宣伝」という部分で努力が伺えない。
これは球界側もそうだが、TV局もである。
球界側に出きる事は、TV局に放映をお願いする事と精一杯のプレーを見せる。
後は観客動員をいかに上げるか?という部分であって、視聴率という分野にドクトリンは持っていない。
視聴率を稼ぐのは、あくまでTV局の仕事である。「物差し」という専門分野での測量の幅の違いが出てくるのだから、専門分野はあくまで専門業にやらさなくてはいけない。
で今回の「アジアシリーズ」に対して、各TV局はどう「宣伝」していたのか?
と見ると、どの局も「ニュース」で軽く伝えるだけで「見所」などや各国の特徴など、短い時間でも「特集」を組んで「番宣」など行っている局は一つもなかった。
「グラチャン」には力を入れている日テレでさえも、「アジアシリーズ」に対してはほとんどノータッチで放映に挑んでいたわけである。それでも決勝は15%近い数値を稼いだのは、僕は「凄い底力」を野球に対して、感じたわけである。
「宣伝」というモノが導入されてから、その宣伝効果と視聴率の関係性が深まって行く時代となってきたと判断したとすれば、野球の視聴率低迷による放映カットの理由を「ニーズに合わない」としたTV局の言い分は、本末転倒にしか過ぎない言い分だという事を、僕は感じるわけである。

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