試写会で「硫黄島からの手紙」を鑑賞する。
まず初めの感想としては「日本人監督では作れないだろうな〜」という戦争映画だと思った。
いわゆる日本人監督の戦争映画につきもの「お涙」は全く無い泣ける要素の無い映画である。
「栗林忠道」という一人の人間が「祖国の為」と思いながら
忠実に死を選択するという、ありがちな映画では無く、戦争には反対しながらも、戦わなければならない状況下に
おいて、いかに勝利する事に集約したのか?という選択のみを課せられた、栗林忠道の戦い様と、その裏にある「家族」との絆を思う心の表裏一体を切々に訴えている映画だったと思う。
見て損は無い映画だけども「若い者に見て欲しい」だの
「戦争は絶対にいかん」だのという、ありがちな感覚には
見た後陥らないのでご用心を。
しかし、戦争映画を見ると昔戦争経験者の爺チャンが
「戦争映画なんて見んよ。見るわけないよ。」と言っていた事を思い出す。
しかしこういう映画をアメリカ人のイーストウッドに作られてしまうのだから、日本人監督は何をしているんだ?と思うわけです。そりゃ〜プロ野球もアマリカ人監督が増えるわけですな。
あと俳優の渡辺謙はやはり最高であります。
この人「伊達正宗」を演じていた時から注目していたのですが、日本の中では「アイドル俳優」ではないので、長く隅に追いやられた可哀相な人であったのですが
その現状を打破しようとして、己が力でハリウッドの地位を
掴み取ったのは、謙さんによる情熱とかもそうだろうが
やはり天性の演技力が半端ではなかったという事を示したのだろうと。
最近の日本のドラマによる、ジャニタレばかりの未熟な演技がまかりとおっている世界など
「フェイクだよ」と教えてくれる謙さんには、改めて脱帽ですな。
そう言えば「織田信長」も色々ジャニタレが演じていたが
役所広司が演じた信長には足元も及ばないだろう。
つまりジャニタレには、体から発される「気」が、全く伝わってこないのである。
偽者がはびこる日本の中で、それに嫌気がさし世界に飛び出し、世界で本当の評価を得る日本人が増えてきたのは、じつに寂しい事である。
そろそろ日本も「本物作り」をして欲しいと思う。
とそんなわけで、次は野球のドラフトです。
最近はドラフトの情報集めなんてしていないので、ま〜注目していなかったのですが
阪神は指名枠で小嶋を獲得したようですね。
数年前に「数年後小嶋を獲得するのだから、能見を指名枠で獲得せんと、野手か高校生のダルビッシュ辺りに向え!」と阪神公式にも書いたのですが、結局能見と小嶋という
同タイプの左腕を獲得することになりましたな〜。
ダルビッシュや涌井の成長ブリを見ると、いかに
「大学・社会人」に拘る愚かさを知っただろうと。
「即戦力」というものを履き違えて、年齢思考に偏る日本の
ドラフトは、偏見ばかりの実力主義とはとても言えないドラフトであると。
単純に「能力」だけで見れば、ダルビッシュや涌井の方が
能見よりも上だというのは明かだったのだから、これからは「能力」のみを見て獲得して欲しいと思う。
年齢なんて関係ないだろうに(分離ドラフトだから関係無いか・・・)。
それと、何か日大の選手が「巨人に行きたかったのに」と
日ハムに指名された事にプンプンになっているみたいですな。
日大の鈴木監督も、「事前に連絡も無いし、4順目の指名だし失礼だ!長野は日ハムが1番嫌いな球団だと言っている」とまたまたプンプンしているようだが、ま〜アホだな〜と。
みじめであるのは、監督と選手である。
以前のワタクシは「意中の球団以外はプロ入り拒否」の
選手に対して、どっちつかずの考えであったのだが
最近ドラフトから離れて、ある意味客観的に見ると、いかに「滑稽な事か!」と馬鹿らしさが充満しているのが
よく見えるわけです。
簡単に考えて、FAがあるのにも関わらず「意中の球団以外」なんて言うのはアホであると。
またそういう選手に対して、気持ちの整理もつけさせずに
感情的になり「日ハムとは会わない」「社会人1本で行く」
なんて言っている監督も、教育者として資格の無い人間だろうと感じるわけです。
世間では、まかり通らない世界やなかなか思い通りにならない事の方が多いのである。
それをいかに我慢するのか?が社会に出れば、必ず試されるのだと。ですから社会に出る前の人間に「こういう試練をいかに乗り越えるのか?」と教えるのが教育者だろうと。
それもせずに涙を流す馬鹿な選手をかばって、日ハムを袖にしまくる姿を見ると「裏金でも貰っているのか?」
と疑惑の目を持たれてもしょうがないだろうね〜。
日大はもう監督がこんなのだから、もう駄目だねこの大学は。

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