ソフトバンク戦の2戦目。
相手投手は杉内という事もあるが、昨日の二の枚を避ける為にも「右打者中心の打線を組む事は無いだろう」と思っていたわけです。
しかし、蓋を開けてみれば、唖然とするわけで・・・
1番バルディリスに2番関本という、何が何だか分からない1.2番を組んでいるではありませんか。
しかも5番には、桜井という「唖然呆然打線」を組むなど
「これでもか!」というくらいに、左右に拘ってきたわけです。
杉内を攻略するには、赤星がなんとか内安打などで出塁して、それを送りバントやスチールでスコアリングポジションまで持っていき、安打や犠牲フライで返すしかない、と思っていたのですがね。
それよりも、右打者による打力で杉内を攻略しようとした
意図が分りません。昨日の反省をしていなかったのか?と
激怒に近い思いが湧き上がるわけです。
なんとか1点は取りましたが、やはりその1点だけでした。
杉内に思い通りに、撃沈させられたわけです。
本当に、杉内は良い投手なわけです。
新井であろうが、そう簡単に打てるレベルではないと。
だとすれば、新井よりも劣る右打者が、打てる可能性などは
初めから、ほとんど0に近い可能性であったと感じます。
であるならば、出塁率に抜群の成績を残している赤星を
外す行為に、やはり疑問を感じるわけですね。
右打者の打撃よりも、赤星の出塁する可能性の方が高いだろう、という事です。
ソフトバンクも、同様に岩田に苦しんでいたのですが
本田・川崎の1.2番コンビで1点を取るわけです。
二人とも、左打者ですよ。
以前に阪神の坂が「左投手の方が、肩が開かないから打ちやすい」という発言をしていました。
左打者でも、左投手の方が対応しやすい選手は、今や珍しくありません。
左右に拘るあまり、そういう選手に右投手ばかりぶつけて
「打てないな」と判断するのは、私からすれば「目利きが甘い」と思うのですがね。
もうちょっと、阪神の首脳陣は選手の特徴を知るべきだと
このソフトバンク戦を見て、感じたわけです。
試合は7回まで、杉内を攻略できずに、1点リードされる
展開でした。
しかし杉内を降板してくれたので、「おっ!」と思ったわけです。「行けるかも」という微かな可能性が生まれたわけです。
私が思ったぐらいですから、阪神ベンチもそう思ったのではないでしょうか。
しかし、8回は九米・小椋に抑えられて「これでもうダメか・・」と諦めモードに入ったのですがね。
しかし、今年の野球界を象徴としている事が起こるわけで。
「リリーフ崩壊」
今年ほとんどのチームが、味わう羽目になっているのですが、まさか9回に訪れるとは思っておりませんでした。
ソフトバンクの抑えが登板して、阪神の打順は6番から始まるわけです。
打順的に見れば「終わった」と思ったのですがね。
鳥谷の1発しか期待していなかったのですが、内安打で出塁。次打者はフォードで、初球バントの構えを見せる。
「送って、代打葛城でなんとかしてくれ」と思っていたら
2球目、フォードはバントの構えをせず。
「何でやねん!ゲッツーくらうぞ!」と怒っていたら、フォードが右中間に見事な2ベースを打つわけですね。
杉内に対して、何一つ対応出来ていない姿を見ていたので、まさかヒットが出るなんて思ってもいなかったわけです。
しかし、よくよく考えてみれば、交流戦に入りフォードは
右投手からヒットを重ねているわけですね。
この選手も「右投手の方が打ちやすいタイプ」なんだと、これで分かりました。
右対左に拘ると、持ち味を発揮できないタイプなんでしょう。
こういう部分を、首脳陣はしっかりと目利きして、起用法に活かしてほしいと。
さて0アウト2.3塁となり、代打の葛城が登場して
「おっしゃ!行ける!」と思っていたら、あっさりと三振。
普通の状態でも、葛城なら打てるレベルの投手に見えたわけで、三振した事実に唖然呆然。信じられないので、よくVTRを見れば、何の事は無い「体の開きが早っ!」というやつでした。力みまくっては、打てる投手でも打てないのは当たり前。
次打者の野口は、ボールを振る振る(苦笑)
振って振ってとにかく振って、当たり前のように三振でした。
「若手かっ!」とツッコミを入れたくなるわけですが
2アウト満塁となり、次打者が藤本という事で、終戦ムードに陥っていたので、ツッコミなど入れる気分にもなれず。
藤本には、とにかく「当たれ」としか思っていませんでした。
打っても、フライアウトになる姿しか思えなかったので。
しかしバットを短く持って、しっかりと球を見極めようとする
藤本が、そこにはいたわけですね。
藤本は藤本でも「2003年の藤本」が、打席にいたわけです。
結果は4球で、満塁となる。本当に、藤本は今年一番の
グッジョブでした。
次打者は赤星でしたので「何とかしてくれ」という思いが
一気に高まるわけです。
そこはさすが赤星で、見事に2点タイムリーを打ってくれるわけです。
クルーンの時もそうですが、赤星の精神力には、本当に目を見張るものを感じます。
この試合は、もう岩田の粘りと藤本の4球と赤星の精神力に尽きますね。参りました(苦笑)疲れました・・・
本当に、ナイスゲームでした。
次は、西武戦ですね。
あり得ない打球の飛び方しますんで、阪神投手陣はビビらずに懐を思い切って攻めて欲しいですね。
投手陣は、大隣や杉内に比べると、攻略レベルは低いと思うので、打線は丁寧に点を重ねて欲しいと思います。
西武は守備が悪いチームなんで、踏ん張っていれば自然とチャンスは転がってくると。セ・リーグ得意の、ミスに付け込む野球で行ってほしいですね。
そろそろ、セ・リーグの強さを見せつけろ!と。

0