福原を久々に見たわけです。二軍に落とされた時点で「何をどう捉えて、二軍で過ごしていたのか?」と気になっていたのですが、正直に言って何も変わっていなかった。一生懸命「抑えよう」として投げている姿は感じられたが、辺り前の事ですからね。意地を見せるなら「抑える」という結果でしか、プロでは判断されないと。そういう観点から言うと、今回の福原は「何も反省していなかった」という結論になる、と思う。
福原の駄目な部分を見ると、まず球速が140キロを越えない。あの球速では、変化球を巧みに使わないと、抑えられないだろうと。その変化球ですが、ストライクが取れずに、ほとんどがボールになってしまう。結果として、緩い速球を狙い打ちされてしまうと。2回り目に捕まったわけですが、全部ストレートでしたからね。
自分としては、「5回途中で降板させるべき」という状態に見えたのですが、なぜか交代しようとしない。で、2失点と追加点を取られてしまう。首脳陣の見極めの悪さもそうですが、対応の拙さが出てしまいましたね。
ローテの谷間で、しかも不安定な投手が投げるわけです。そこには「5回まで」なんて意識は持たずに、少しでも「?」と思わば交代させるべき準備はしておいて欲しかったと思うのですがね。しかし、後の祭りですが。
福原はもう、150キロ近い速球は投げられないでしょうし、変化球投手にチェンジする事も難しいでしょうね。
まずは本人が「衰え」を自覚して、次に向けてステップする覚悟があれば良いのですが、今回の投球内容を見ると、相変わらず「本格派」から脱皮出来ない内容でしたから、難しいだろうと。
衰えが明らかになった福原も駄目となると、ローテの谷間が全滅状態となりました。後1人出てくればいいのですが、その1人の候補がいないわけです。「1人さえも作れない二軍ってどうよ?」と思うのですがね。
「二軍は、どのようにして先発を育成しようとしているのだろうか?」
この疑問を、直接平田二軍監督に聞いてみたいね。
二軍の駄目ップリを嘆くと共に、ブラゼルが故障とのこと。下半身の故障が、今年は非常に多い。「コンディショニング管理はどのようになっているのか?」と、こちらも聞いてみたいですな。
ブラゼルがいなくなれば、葛城と浅井の出番なわけです。しかし、その両選手がカバーしきれない部分に問題がある。この両選手ではカバー出来ないだろうから、これから相当得点力は下がるでしょう。下位打線が、攻撃参加できないわけですからね。
そういう部分を加味して考えると、戦術面でのカバーが必要になってくるだろうと。という事で、0アウトで走者を出してから、即送りバントなんてしている余裕はないはずなんですがね。
本日の試合でも、初回に0アウトから四球で出塁して、即送りバント。しかし、点にならず(鳥谷の状態が、打ち止め終了になってきたのが心配)。そして、7回に2点差で負けているにも関わらず、先頭の関本がエラーで出塁するも、またもや送りバント。「2点負けてまっせ〜」と思ったのですがね。「1点差にすれば、どうにかなる」という目算があったのだろうが、それにしては送りバントが得点に結びつくケースが少なすぎる。
安易に、送りバントを選択するのを止める事も、得点力アップに繋がると思うのですがね。

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