映画続きになりますが、今回は「
バッテリー」という映画を見た話しです。
小説で有名になったのを映画化した作品です。
小説は読んでいません(かなり冊数があるので・・・)。
ですので、小説と見比べて映画を見て落胆するなんて
よくあるパターンに陥る危険性が無かったのか、初めから
純粋に映画の世界に入って行けました。
純粋に映画の世界が綺麗だったかもしれませんが。
最近の邦画の中では画像というか、映画の世界が綺麗さではNO1の映画のように思えました。
この映画は、ある1人の天才ピッチャーと、その投手を取り巻く人間関係を描いてる作品ですので、野球映画というよりはヒューマンドラマ映画と言っていいでしょう。
しかしこの主人公の投手役をしている少年のフォームは、とにかく「華麗」です。
プロ野球選手が見ても、唸るようなフォームをしているのではないでしょうか。
それぐらい素晴らしかったので、彼を観て「天才投手」という役を観ても全くの違和感を感じませんでした。
主人公以外も球の扱いが上手くフォームもなめらかで、プレイに信憑性を持たせる日本映画史上珍しいスポーツを扱った映画だと思います。
この映画でも描かれているのですが、「キャッチボール」というのはとてもコミュニケーション能力を向上させるには、経験させとくに充分価値のあるものだと再確認もさせてもらいました。
ワタクシも幼い頃、父親とキャッチボールをした経験があります。
父親は幼いワタクシには緩い山なりの球を投げ、ワタクシは良い格好をしたかったのか、とても強く思いっきり父親に球を投げていたのを思い出します。
その球を父が簡単に取る事に、ワタクシは父のでかさを思い知るのと同時に、無意識ながらの尊敬みたいなものを覚えていたのでしょう。
父からしても、息子に対して
「力の弱い者にはやさしくしてあげろよ」という所を、こちらも
無意識に教えていたのかもしれません。
当然のごとく女性とキャッチボールをする機会がある時には、取れるように緩い球を投げる自分が今ではいるのですが、これは潜在意識として昔行ったキャッチボールの中で父に植え付けられた意識なのかもしれない、と思うわけです。
キャッチボール
この映画は、今の「コミュニケーション不足」と言われ
家庭崩壊が取り沙汰去れている中で、実に素晴らしい
タイミングで「キャッチボールに光りを当てたな〜」と
思った次第でした。
家族愛、友情、野球、全てが上手く繋がった良作です。

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