この国で仕事をしていてそのようすを一言であらわそうとしたら、「どいつもこいつも」という一言に尽きる。
信じていた社員も結局はこの国の人。われわれと同じ基準で物事には取り組まない。
まったく彼らを当てにせず、自分を粉にしてまであるべき姿を追求するか。なるようにしかならないから彼らにある程度任せていこうとするかのどちらかになってしまうが、
問題はその中間というものがないこと。かといってあきらめることはできない。
つまりこの地にいる限りは粉になって自身を消耗させながらつきすすまなければならない。その努力が報われる保障はないが。
これまでは人員が必要だと採用を繰り返していたが、今はその逆。最小人数でいままで以上の仕事をやらなくてはならなくなっている。おかげさまでいろいろあってやめてくれる人もおり、正規採用前に採用の是非をじっくり考慮することもできるので、かえって今はそれで忙しい。といいながら、わずかでも良質な人材がいないかと、今週末も採用を行ったりする。あちらこちらであぶれた人材が、濁流のように面接会場にやってくる。一人ひとり面接などできないので、グループ面接であるテーマについてしゃべらせて一時関門を通過できるものを探したが、前回面接時は一人も適切な人材が見当たらなかったというのが現状。
これからはこれまでとは違った意味で忙しくなる。

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