一年間この国で現地の人と付き合ってきて、ありとあらゆる場面での彼らの習性というものが理解できるようになり、次の反応を予測できるようになった。自分からみていいなと思える習性もあれば、これはちょっとと首をかしげるものもある。しかし明らかなことは日本人と比較してずいぶん考え方も行動パターンも違うということだ。
彼らをその気にさせる場合、簡単に言えばおだてればいいのだが、その手法もちょっと違う、間違えるとただでさえ長続きしないのだから、あっという間に効果を失ってしまう。いろいろな、いろいろな習性がある。
今英語の本で、ライジングサンというアメリカの小説を読んでいる。アメリカ人から見た日本人の習性をあれやこれや皮肉っている小説だ。どうやらこの小説は最終的に日本人が優位になっていくようだが(まだ全部読みきっていない)、ここフィリピンでは彼らが優位になることはなさそうだ。長い年月スペインとアメリカに支配され続けた国民の血の中にはそれなりの処世術が根付いている。
しかし間違いなく言えるこの地の人たちのすばらしい点は、語学については天才だ。

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