今日嫁さんに連れられてチェロのコンサートに行ってきた。チェロのソロと弦楽アンサンブルの圧倒的な柔らかな重圧感。とても素晴らしかった。
どうしてもこのような光景をまのあたりにすると、以前のようにバイオリンを手にしたくなる。あれこれといろんなことに取り組んで、たいてい思い通りにやりこなしてきているのに、どうしてバイオリンを弾こうと思うと、思い通りに体が動かなくなってしまうんだろう。
どうせ試みてもだめだろうというあきらめの境地に既に立っているが、彼の地に帰る準備のスーツケースにそっとモーツアルトのカルテットの譜面をいれておいた。
今日のチェリストは私と同い年。さすがプロの演奏家としてやっていくには、あれだけのパワーが必用なんだと感心した。
私のプロフェッショナルは会社の仕事。比べてみても決して引けをとらないと自信がある。それはそれとして今後しばらく、バイオリンの残像がまた頭の中を去来しそうだ。
早く彼の地に帰って仕事に没頭したほうがよさそうだ。
コンサートからの帰路、井の頭公園ですでに散った桜をみながら焼き鳥を数本いただき、缶ビールを飲んで春の東京に一応別れを告げた。
ホーリーウイークで連休であった彼の地の休みも終わり、明日からはメールやら電話で情報が入ってくる。リモートコントロールで出来るだけ仕事をかた付け、現地に帰ってからスムーズにもとの状況に戻りたい。

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