今日は土曜日。マニラの事務所は休み。基本的にはどこの企業も土曜日は休みだが、当社のここプラントは出勤だ。しかし購買の仕事をしているわが部署は取引先が休みのため結構暇になる。しかしそんなときこそ普段積みあがった仕事を片つけなくてはと思うのは日本人だけだ。当地の人たちはリラックスしている。おまけに今週はタウンサイトでお祭りがあったので、就業時間が過ぎたらどんどん帰っていく。今月中に、今週中に、3日以内に片つけろと厳命していることがあるのだけれど、いつまでにこれをやらなくてはいけないという意識をどうしても彼らは持てない。その目的を考えようとしない、説明しても理解しようとしない。理解できない。とにかく今の自分の気分でどこまでやるかを考える。何が何でもとか、なんとしでもとか、必死のおもいでとかいって期限までに徹夜してでもみんなで協力しようといって取り組まれることはこの国では絶対にない。だから日本人スタッフが大変になる。
先週までにやれといっただろうと糾弾したところで、思いもよらぬ言い訳が次々と語られるだけなので聞きたくもない。たとえば筋肉痛になったからだとか、神様ががんばらなくていいと告げたとか。暖簾に腕押しとはこのこと。いっそ土曜日は休んでもらってもいいと思ってしまうほどだ。

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