2008/9/28

Tデパート/イートインコーナー

かなり広い空間ですが、これまでは3メートルの高さの白い壁面に囲まれ、少々殺風景だったようです。
「癒しを感じる植物の絵を」との、デザイナーからの依頼。
最終的に、「蔦と鉢植えの植物」を描くことになりました。
「蔦物」の絵は、以前Sデパート関連の店舗で「アイビー」のデザインを全国展開をしていましたし、その施工記録をご覧下さった方々から、頻繁にオファーがありましたので、「蔦物屋さん」のようになってしまった時期もありました。
前回ご紹介した、介護老人施設の壁面も「蔦」でしたが、時間やご予算的が厳しい場合には「蔦物」をお勧めする事が多いのも事実です。
自然な感じに描く事で、広い面積のイメージアップを密度を上げなくても出来るからです。
自然な感じですから、繰り返し模様であって、繰り返しでない・・・寸分の狂いも無く正確にリピートするための寸法だしを現場でする必要が無いので、時間の短縮にもなるのです。
建物は正確に水平、垂直だと思っていますが、実際はそうでもないので、等間隔に同じ模様を真っ直ぐに並べるのは、意外に時間のかかる作業なのです。
正確にしたら、かえって曲がって見えた、なんて事も有りますからね・・・。
幾何学模様や、長い直線状の模様は本当に手間がかかるのです。
だからと言って、自然な感じに描くのが簡単なのではなく、アドリブでレイアウトしながら描くので、経験と勘と感性が必要ですけれど。
上の写真の鉢は1つが小さく写ってますが、2つとも幅が60センチ程ありますので、かなりの量感です。
すぐに下地の色の塗り替えをするかもしれないので、もしかしたら、この絵は短命に終わるかもしれません。

投稿者:ningyomn
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