人魚日記

装飾塗装や空間デザインなどを手がけるユニット「ステンシルラボ」の代表MICHICOが創っているページです。
俳号、尾崎人魚から「人魚日記」と致しました。

 

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11月KIMA句会

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 コート着て襟立て知らぬ人となる  人魚

横浜元町に老舗のセレクトショップがある。
「ミハマ」「フクゾウ」「キタムラ」etc・・・に代表される「ハマトラ]の中でも、憧れの店が、「KAYO]。

「カヨちゃん」と呼ばれる女店主が独りで切り盛りし、ヨーロッパへの買い付けも、いまだに独りでこなしている事を、数年前に伺ったが、時々検索をしてみる「元町商店街」のサイトに、お店の名前がある事を確認し、お元気なのだと安心している。

カヨのカシミヤコートは、ワンスタイルのみのオーダーメイド。
フランス製のカシミヤを贅沢に使い、裾も袖口もゆったりとフレアーしている独特のスタイル。
祖母、母、娘と三代が着ているという家も珍しくない。(カヨちゃんのお歳を想像して下さい)
オーダーから1ヶ月、高校時代から憧れ続けたコートを手に入れたのは、我が子が高校生になった頃だった。
ウキウキと受け取りに行ったその日、「もうこのカシミヤはフランスでも手に入らないの。この縫い子さんも、歳とって引退しちゃうから、これだけのものは貴方が最後よ。」と言われた。

さて、俳句。
今月の兼題は、コート、木枯し、焼き芋。

1ヶ月考えたにもかかわらず、憧れのカシミヤコートはとうとう形にならなかった。

私の気持を代弁してくれた句。

 コート着る分相応の重みかな  静夜

 コート着てユトリロの街ゆくごとし  静魚

高校時代からの新鮮な気持を表現できないどころか、なんだか色々と染み付いてしまいました。

 コート脱ぎシャネルの5番解放す  人魚

気を取り直して

 コート着て襟立て知らぬ人となる  人魚

ああ、動詞が二つ・・・どうしよう?なんて言ってないで、精進!

そして、木枯し。
吹きまくりましたよ。心の中をビュービューと。。。

  かこつけて夫の手を取る初木枯し  人魚

なんぞとけなげな妻を装ってみましたが、らしくない。

  君といて厚きコートのもどかしき  人魚

なんて、詠んでしまった罪滅ぼし?

 ゴッホ観てまた木枯の人となる  人魚

静魚先生からは、「特撰にはしたけど、「また」と、再び木枯しの中に入る事を説明(強調)する必要は無い。」と。
自分としてはそこが重要であったりもする・・・う〜ん・・・それが俳句の面白くも難解なところ。再考しよう。
「下手の考え休むに似たり」??

最近は、考えるほどに暗くなってしまい、ちっとも楽しくない。
ほらね?こんなに暗い。

 始むれば終はりあるもの凩す  人魚
 外套の掛けられてなほ亡父なりし  人魚 

あ〜あ、素敵に詠めないものかしら?

 首都の空初こがらしに明け渡す  結女
 木枯や赤きくちべに厚く塗り  留以
 木枯に耳を吹かれし道化かな  留以

 過去を呼び寄す木枯の踊り場は  静魚
 木枯やおもちゃの時計いつも昼  静魚

のようにね?

寒い季題はこれくらいにして、焼芋。
料理や食材の句は苦手だ。

だからちょっと逃げて、

  石焼芋昨日の記事に巻かれおり  人魚

祖父母の家での想い出、

  石やきいも聞いて外灯点しおり  人魚

ほんとはね、

 先ず割りてはふはふ食みし石焼芋  人魚

って、馬鹿らしい句をギリギリまで投句しようとしていたけれど、踏み留まったんだ。

感性の鋭さとで先生の心を射抜いたのは、

 すきとほる思いで芋を焼きにけり  結女

この意外性は本当にすごい。時間が経ってみるともっとすごい。そして深い。

句会の時には、「芋を焼きながら煙の向こうに思い出す人、事、があったのかしら?」
と思いましたが、理解できなかった。

そんな俗っぽいことではないのでしょう・・・?
芋を焼きながら、どんどん気持が透き通って、無になっていく自分。
彼女の俳句は、感性とスケールが破格!

真似をしたいけれど、感性は真似られません。
磨かないとね!?
精進しないとね!?



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投稿者:ningyomn
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