2010/6/9


昨日まで、広尾プラザ2階の、広尾ギャラリー(写真1枚目)で、手習いの蒔絵教室の展示会が有りました。
生徒の作品と、松田祥幹先生親子の御作品を展示し、毎年この時期に開催されています。
もう、5回なのだそうですが、私は、三回出品しています。
1週間の開催で、1日平均100人のお客様が、来てくださったそうです。
ギャラリーのご担当者がおっしゃるには、1週間で100人でも御の字なのだそうですから、正に大盛況でした。
「蒔絵をやっている」と言うと、「源氏物語絵巻」を想像するのか?「巻物」と思われる方が多かったのですが、超高価な携帯電話が話題になったお陰で、以来、「へえ〜すごい」といってもらえるようになりました。
フリーのお客様が多かったのは、その効果もあったようです。
今年は、普段使いの小さな丸盆(写真2枚目)と、アクセサリーを出品しました。
時間も、お金もないので、なかなか大作には挑戦できません。
何しろ、金粉は1グラム5千円もしますから、貧乏な私は、どうしても、みみっちくなってしまうんです。
上の狐は、背中に金、お腹側に銀を蒔いています。
これは、けっこう難しい技術なんですよ。
少し盛り上がっているのは、「炭粉上げ」という技術で、金を沢山使わなくても、立体感や、インパクトが出る技法です。
先生方の御作品が素晴らしいのは、当然なのですが、生徒の作品も、其々個性的で、この日のためにと精進した最高の舞台として、力作、大作を出品するので、素晴らしいです。
必要な物しか作らない私は、それを出すしかないのですが、「次回はもう少しがんばろうかな?」
・・・って、毎年思うのですけれどね?

アクセサリーはプレゼント用に、毎年作っています。
「今年は、丸盆1点のみに」と思っていましたが、丸盆の仕上げの漆を乾かしている間に、アドリブで作り何とかペンダントも間に合わせました。
神戸の友人が、「シンプルで素敵」と言ってくれたので、忙しい中、立ち寄ってくれたお礼に、プレゼントする事にしました。
「アドリブなんて、すごい」と言われますが、実はすごい事でもなんでもなく、私レベルでは絶対ダメ!
言い訳にしていますが、自慢にも何にもなりません。(と思います)
きちっと構想を立てて、手順を踏まないと、大失敗しますし、そうして作られた作品こそ、本当に素敵だからです。
それに、一発勝負で、直しが効きませんからね?
手馴れた人が図柄を下絵無しで描く事はありますが、それは、経験や頭の中に構想がきちんとあるからです。

先生方の作品です。
こんな素敵な「お棗」なんて、一生出来ないなあ〜
来年は、6月1日から、広尾ギャラリーで、開催されます。
鬼が笑う?

投稿者:ningyomn