てっちり武闘館　ブログ支部

押忍。

今　発売中の雑誌
「月刊秘伝」10月号に少林寺拳法の「圧法」が小特集されとりますな。

まだこういうの、載せていいんやな…

ある時期からインターネットにも規制がかかり、
もう最近は技術の公開はタブーになりつつあるのかと思ってました。

◆

圧法は、人体に708ある経絡秘孔を突いて相手を倒す(制圧する)技。

あの、漫画「北斗の拳」のモデルになっていることは
(知識豊富な方には)ご存知の通り。

少林寺拳法はさ。
やっぱりいいものです。

その技法をどうやって伝えていくかには
色々意見があると思いますが…

圧法や柔法(間接技)の良さは
もっと広く知られるべきじゃないかなあ。

出ました！
月刊「フルコンタクトKARATE」最新号!!

いよいよ不動禅少林寺流拳法特集の後編だ!!

1300余年、30数代に渡って継承されてきたという
不動禅の組織と技術とは!!!??
金剛禅との違いや関係は!?



・・・・・・・








答え。
今回の
特集でも
じぇんじぇん
判りませんでした。
（゜Д゜）


不動禅少林寺流拳法特集の後編は
「種川宗家」という人の武勇伝を語り合うインタビューのみ。

いや、種川宗家という方が強かったのはいい。
たぶん、強かったんだろう。
そこを疑ったりはしない。

ただ、「種川氏の前」と「種川氏の後」
はどうなったんだろう。
そこが知りたい。

◆

インタビューを読んでいて新たに判ったのは
（私が見ていたビデオでもそうだったが）
不動禅の挨拶は
「押忍」のようだ。

「押忍」といえば、戦後のフルコンタクト空手系流派が
使い出した新しい言葉だ。

だからたとえば、伝統派空手の流派は
基本的に「押忍」とは言わないし、
金剛禅少林寺の開祖、宗道臣も嫌っていた。



戦後・昭和22年に出来た金剛禅よりもはるか、
1300年も前から継承されてきたという不動禅が、
「押忍」という挨拶を使うというのは・・・









なかなかナウい。
ヤングの心をつかむためか。
「新しいことを取り入れることに関し、
柔軟な組織だった」

という事だろう。

◆

結局、二回に渡る特集でも不動禅少林寺流拳法の事は
さっぱり判らなかった。
現代になお残る、
秘伝・秘術!!

今日現在、
継承はどうなっているのかも、謎!!
すべてが謎の
不動禅少林寺流!!!!



謎とかふしぎとかは、そのままそっとしておく方がいいんじゃよ・・・
そうだよね、博士!?

月刊フルコンタクトKARATEの不動禅少林寺拳法特集！(前編)

これで、不動禅の謎が明らかになるか！？

・・・



・・・・



ならない。
(゜д゜)


技法とか組織とか、知りたい事がなんも載ってないな。

杉原館長が、今も少林寺(金剛禅)を愛している事は判ったが。




実は手元に、ある方から数年前に頂戴した
「不動禅少林寺拳法がテレビ放送された際の録画ビデオがある。

雰囲気から、おそらく撮影は1990年代前半だ。
場所は大阪府立体育館。


このビデオで語られている内容は

・不動禅少林寺拳法は、1300年代に中国より伝わり、30代以上に渡り継承されている。

・突き・蹴りと逆技がある

・白い(一般的な)道着と、黒い法衣が存在。
・マークは卍の周囲に飾りをつけたもの。


・指導者クラス(？)は名前に「龍」がつく人が多い。。
(例：康龍、白龍、我龍など。金剛禅の道臣・道基・道全などに見られる「道」みたいなものか。)

・スーパーセーフをつけての、フルコンタクト形式の組手あり。

・演武の際に、木魚やスモークもあり。

・棒の技法、あり。

・指導者クラスは
ちょびヒゲパーマっぽい人が多い印象。

・挨拶は胸前で合掌した後
腕をヘソ前あたりで「十字を切り」、
腰の横へ空手風に横拳を持っていき、なおる。

その際、音声が不明瞭だが「オス」と言ってるように聞こえる。

・門下生は20万人、というナレーションあり

ビデオから判るのは、だいたいこんな感じだ。

金剛禅は昭和22年に創始され、現在二代目だ。
1300年代から、30代以上に渡り継承されている不動禅は
それが事実なら凄まじい。

さらに、門下生20万人という数字も、すごい。

金剛禅で、登録拳士数のべ170万人(公式サイトより)。

ちなみに芦原会館で国内160、海外170の支部に
約5万人(公式サイトより)だ。


「のべ」と「実稼働」と、いろいろ集計の考え方はあろうが、
なんにせよ「20万人」は少ない数では無い。

雑誌「フルコンタクトKARATE」では

「最盛期には20万人いたそうですね」
「それは判りません」
という会話が交わされたとある。

うーん、ま、なんというか。
「謎の多い集団」という事は間違いない。

フルコンタクトKARATEの次月号(後編）で、いろいろ明らかになるのか！？
それは定かではない。

月刊フルコンタクトKARATE2011年7月号。

その表紙に「もう一つの少林寺　不動禅」の文字が躍るッッ！！

ええ〜…！？

一般に、少林寺拳法と呼ばれているのは

本部：香川県多度津町開祖：宗道臣
設立：昭和22年

・宗教法人 金剛禅総本山少林寺
・財団法人 少林寺拳法連盟
・学校法人　禅林学園・SHORINJI KEMPO UNITY
・少林寺拳法世界連合(WSKO)

の5つの団体を擁する「少林寺拳法グループ」だ。
でかい。
圧倒される組織力だ。

しかしそこに「不動禅少林寺拳法」というものは含まれない。

謎の存在、「不動禅」！
前から気にはなっていた。
ある方から頂いたビデオやインターネットで断片的に情報をとってはいた。

でも、判らない。

不動禅。
技法はどういうものか？
教えは？
歴史は？
創始者は？
金剛禅との関係は？
嵩山少林寺との関係は？

全体像が全く見えない。

得た情報から邪推しようと思えばそれもできるが、
それは私の仮説でしかない。

ある意味、「現代に残る謎の秘伝」と言えるか。


それが、まさかの「フルコンタクトKARATE」で２ヶ月連続特集かよ！

これは興奮せざるを得ない！

私は迷わずその本を買った！
(続きます)

押忍。
更新が空いてしまっている事をお詫びします。

まあ、芦原空手をしていると なかなか悩みがない。
だから、ネタも少なくなりがちかなと思います。

少林寺拳法は「悩むもの」でした。
実際、宗道臣開祖もそういう言葉をよく遺していらっしゃり、
技に悩み、教えを学ぶ中で、
精神面を昇華させる僧門の行、だからそれで正しい。

芦原空手はいい意味で「単純明快なスポーツ」に近いものがあると思います。

◆

さて、ふらりと書店に寄り、
「月刊フルコンタクトKARATE」を手に取ると、
今月の特集は…
「もう一つの少林寺　不動禅」

な、なにィーーーッ！
こ、これは！？

(続く)