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西葛西駅南口を出て交番横を通り過ぎ、牛角の近くのビルの奥。
ビルの入口に
洋食屋のランチの案内が立ててある。
ドアを開けると20席ほどのテーブルがある。
内装はなんとなく南欧のプチ・リゾートホテルをイメージした感じ。
店の中心にガラス張りの棚があり、そこに観葉植物と日本酒、ワイン、ブレンデッドウィスキー(バランタイン)が置いてある。
不思議な配置でしょ?
看板メニューは産地直送鹿児島黒豚のハンバーグ。
このハンバーグは豚肉だけで作るのだろうか?
普通は牛肉または牛と豚の合挽きですよね。
黒豚ハンバーグ、黒豚トンカツ、オニオングラタンスープ、などのメニューの最後に和魚定食がある。
ここは洋食屋だよなぁ・・・・
不思議な店です。
一応、看板メニューの黒豚ハンバーグを頼んでみる。値段は1000円弱。
ハンバーグ、目玉焼き、サラダ、パスタ(2口ぐらい)がワンプレートで出てくる。
これにご飯。
さらにカップが出てきた。中身は何と、豆腐となめこの味噌汁。
ナイフ、フォークとスプーンで、カップに入れられたなめこの味噌汁を飲むのはしんどいよ。案の定、底に沈んでいる豆腐を食べるために、思いっきりカップを上にあげて飲み干すことになった。
肝心のハンバーグは確かに豚肉を使っているのだが、100%なのか、牛との合挽きはわからなかった。たぶん合挽きではないと思う。
豚肉を使っているのが分かるのは、豚肉特有の匂いがあるから。
豚肉は牛肉と違い臭みがあります。だからソーセージを作るときにはハーブとスパイスをふんだんに使う。相性が良いのはセージ。ソーセージの語源は、ハーブのセージを使うところから来ています。
ここのハンバーグにはスパイスやハーブの類はあまり使われていない。しょうがの絞り汁は入っていると思う。
黒豚の旨味をストレートに味わってもらう為に、あえてそうしてるのかも知れない。
肉はかなり練りこまれていて、ほとんどパテのような状態。黒豚100%なのか合挽きなのか判別が難しいほど。表面はこんがりと焼いてあるのだが、中は練り物状態。荒挽きハンバーグにナイフを入れた時に肉汁が流れ出るような感じにはならない。これも店主が意図的にそうしている可能性はある。
豚肉は火を通さなくてはいけないので、下手をすると固くなる。中まで火を通す過程で、豚肉ハンバーグが固くなってしまうことを回避するための練り込みなのかもしれない。
この店には普通のハンバーグもある。
この黒豚ハンバーグとの違いを試してみたい。そうすれば店主の意図が見えてくるかもしれない。
実はこの店は、『めるぐ!』のカテゴリーの店に当たっちまったのか?と思った。
いろんな店について疑問を投げかけているが、私は揚げ足取りをしているつもりはない。良いところを見つけるためには、悪いところに目を向ける事も必要だ。『全ては良いところを見つけるため』と言っては大げさだが、私は食のプロではないので自分なりの情報整理とその情報の確認作業が必要なのです。
しかし、ただの一品で切り捨てたくはない。私は街の飲食店を応援しているんですから。
正直言って、私にとって
黒豚ハンバーグはハズレだった。
これが黒豚を美味しく食べさせる料理法なのかどうか非常に疑問だ。
しかし、他の料理を試してみたくなる店でもあるのです。
店主は某ホテルの厨房で長年働いて、独立。
夫婦でこの店を切り盛りしている。
手が回る範囲で美味しいものを出し、地元の常連さんたちと雰囲気の良い店を作っていきたい。
そんな感じを受けるご夫婦です。
奥さんのサービスは素人くさいし、ディスプレーも垢抜けない。
でも、
お一人でいらしていた老婦人に対する店の対応は温かかった。
外は寒いから帰り道にお風邪を召さないように、と気遣う店主の姿からこの店の希望が見えてくる。
普通のハンバーグ、ポークソテー、パスタ。
メニューのどこかに美味いものが隠れていそうな気がする。
だから、
今は店名も書きません。
今の評価はネガティブだけど、何度か行ってみないといけないから。
ただし、ご飯だけは今すぐ改善してくれ。
ランチ時間終了間際なら運が悪かったと諦めもつくが、12時半に入ってあのご飯に当たるとガックリくる。
お願いします。
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