末っ子の餃子とタンメンを食べたときには、タンメンが今ひとつだった。餃子が美味しいだけに残念で、あのような書き方になった。
だけど、行くんですね。飲んだ帰りに通ると、ふと入ってしまう。
餃子が小さめなので、ちょっとぐらい食べても良いかなと思っちゃう。
だから、痩せないんだよね。^^
もちろん餃子。それにチャーハン。
麺類はかなりお腹が膨れるので、チャーハンにしてみた。(変わらないって!)
カウンターに座った場所は餃子を焼いているおじさんの前だった。
何の気なしに見ていると、焼き手のおじさんは真剣そのもの。
油を敷いて、餃子を入れて、蓋をする。
じっと見ているおじさん。
やおらガバッと蓋を開け、水(スープ?)を注ぎ込む。
蓋をして見つめていると、勢いよく蒸気が出始める。
タイミングを計っている様子。
蓋を開け、大きなへらで餃子の裏をチェック。で、また蓋をする。
ここまでで重要な工程は終了したのでしょう。急におじさんの雰囲気が柔らかくなった。ゆっくりとお皿を用意してから蓋を開け、さぁ出来たとばかりに餃子をお皿に移した。
ほとんど同時にチャーハンも出てきた。

これが真剣に焼いた餃子です。
タンメン ケイの餃子とは違う薄皮タイプ。こちらはこちらで、旨いのよ。
は〜、ビール飲んじゃおうかなぁ。
あれだけ真剣に焼かれりゃ、この餃子も幸せだよ。
焼いているのを見ていたこっちも、どんなに旨く焼けたかワクワクしてくるもの。
さて、チャーハン。
実はですね、このチャーハンがですね、なんとも懐かしい良い味を出していたんですよ。
何の変哲もないチャーハンです。
入っている具も、いたって普通。卵、ネギ、焼豚。
米の一粒一粒を油でコーティングし・・・・なんてガイド本に載っていそうなチャーハンじゃない。ごくごく普通のチャーハン。
塩、胡椒、醤油で味付けしたチャーハン。
ナムプラーを使ったり、塩辛を炒めたりなんかしない。
本当に普通のチャーハンです。
もちろん、油でベトッとなんかしてない。
食べるとね、焼豚が良い感じに甘味を出すんです。
ムホホホ、なんか懐かしい♪♪
チャーハンを口に含んだまま、笑顔になっちゃいます。
中華料理店では、良い店になるほどこの懐かしい味には出会えません。本格中華の炒飯もいいけど、それは日本人の味じゃないもの。
懐かしいチャーハンは、日本に根付いた中華料理。日本人に合うようにアレンジされて定着した中華飯。
普通の家庭のお母さんが、『今日のお昼はチャーハンよ〜』と言って作る家庭料理の中華飯。
炒飯じゃなくて、チャーハンでもなくて、
焼き飯かな。
だったら家で作って食べろよって?
それは出来ないんです。
だって、この甘味を出す焼豚がないんですから。チャーシューじゃないよ。焼き豚。これが良いアクセントになっていて美味しい。
それに、横にある中華スープが出来ないじゃないですか。
市販の中華だしを使えば出来るかも知れないけど、やっぱり中華屋さんで食べたい。
どこにでもありそうなチャーハンですが、末っ子の餃子と一緒に食べるとなんとも懐かしい、ホッとした気持ちになります。
お金を払うときに気がついたのだけれど、この店に魅力のひとつは奥さん(?)ですね。
『ありがとうございました』と言うときの笑顔が素晴らしい。
美人だとか可愛いとか言うレベルの浅薄な笑顔じゃない。
接客で必要とされる笑顔とはこういうものなんだな。
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