チェーザレ・感想

2007/6/15 | 投稿者: kaya

チェーザレ・ボルジアって、それほど詳しくないんですよ。
野心的な政治家で父親はローマ法王だとか、妹のルクレツィア・ボルジアは絶世の美女で政略のために3度結婚させた(2度目の夫は暗殺、犯人はチェーザレ説)とか、ボルジアの毒薬「カンタレラ」で、他にも政敵を次々毒殺したとか、しかも、それらは通説にすぎないらしいとか、歴史の教科書に必ず載ってるマキャヴェリの「君主論」では指導者として褒めちぎられてたとか。

・・・まぁ、その程度しか知りません。
しかし、イタリアルネッサンスを語るには外せない重要人物であるわけです。
それが、惣領冬実さんの手により作品化され、どうも話題のようであります。

物語の案内人はメディチ家出入りの石工の孫・アンジェロ。
メディチ家当主ロレンツォ(イル・マニーフィコ)に才能を見いだされ、援助を受けピサの大学に通うことになる。
入学後は当然のようにロレンツォの息子ジョヴァンニ率いる学生団(派閥のようなものか?)に組み込まれるのだが、凡庸なジョヴァンニ(学生の中では優秀らしいが)より、上下分け隔てない態度・品格・大胆さを兼ね備えたスペイン出身富豪ボルジア家のチェーザレに深く惹かれていくことになる。
つまり、アンジェロ(性格・天然)の目を通して歴史が語られていくわけですね。

  1巻では、ヨーロッパ名門師弟が集う大学内での派閥 フィオレンティーナ団(フィレンツェ=メディチ家)、スペイン団(ボルジア家)、フランス団等々の対立を描きつつ、各国、各地方の複雑な歴史を背景をざっと解説。
大学内のもう一つの勢力ドメニコ修道士会を登場させ、あのサヴォナローラの不吉な陰を漂わせちゃったりしてます。

  2巻では、政治的重要人物(後のローマ法王たち)の他 コロンブス、レオナルド・ダ・ビンチら超有名人がさりげなく絡んできます。

  そして3巻ではマキャヴェッリ登場、まだ16歳であるチェーザレ(とジョヴァンニ)周辺がいろいろ政治的に生臭くなっていく気配を漂わせつつ、まだ発売されていない4巻ではいよいよルクレツィア・ボルジアが登場するらしいです。

しかし、彼らはまだ16歳。
チェーザレの父ロドリゴ・ボルジアもまだ枢機卿という段階なので、先はホントに長そうですね@@;

歴史を専門家の監修のもと惣領冬実さんのすばらしい絵でヴィジュアル的に勉強でき、息をのむ緊迫感に包まれたストーリーも楽しめるオススメの一品です@@

しかし惣領冬実さん、あの「MARS」の人だったんですね。。。。。。作風違いすぎ(==;

惣領冬実オフィシャルホームページ
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