私は今もデジタルカメラではなく、フィルムの一眼レフを愛用しております。
大学1年の時の写真の授業に必要で(借りることも出来たんですけど)どうしても自分のカメラが欲しくって買ったカメラ。
カメラ屋さんで、お店の人に「学生やしお金ないし、安くして!!!」と、めちゃくちゃなことを言い、またそのカメラ屋の店員さんがとっても良い人で、値切り交渉に応じてくれたんです。
「また、なんかあったらうちに来てくださいね!」と名刺までくれて。
カメラはもちろん現役、今も、カメラの背面に目をぴったりつけてファインダーを覗き込んでます。
一緒に色々なところも旅をしましたし、普段から、何かいつもと違うことがあったりすると、(とっても良いお天気だとか、雪が積もったとか、桜が咲いてるとか)、通勤途中にカバンに入れておいたカメラで写真を撮ることもあります。
フィルムは現像するまでどうなってるか分からないところが良い。
「失敗は失敗!アンタの腕はこの程度!!」と一枚の現実として有無を言わせず受け入れなくてはならなない、その厳しい感じも好き。
とはいえ、写真好きでも下手っぴなので、取り直しのきくデジカメ、仕事の時はかなり重宝してますけどね!!(フィルムやったらお金がね…)
でも、プライベートで写真を撮るときはやっぱりフィルムやなぁ…。
今よりも沢山写真を撮っていた学生の頃は、当時住んでたところの近所に、すっごいリーズナブルなプリント屋さんがあって(めっちゃくちゃ安いけど料金前払い)、そこにいつも行っていたのですが、通い出だしてからしばらくすると現像の具合とか仕上がりの色の感じとか、色々尋ねてくれるようになって。それはそれはお世話になったもんです。(おっさんと奥さん、元気かなぁ…)
先週の展示会で一緒やった家具職人のご夫妻、奥様が作品の写真を撮っていたんですが、カメラはフィルムをご愛用。
私も展示会の最中はカメラを首に提げていたので、思わず「フィルム?」「フィルム!!」『やっぱフィルムですよね〜!』なんて盛り上がってしまいました。
この先、壊れても修理する人がいなくなるとか、フィルムカメラの部品がなくなるなんて心配はありますし、私自身、何でも削除やリセットしたら終いや!という今の世の中に慣れつつあるのではないかと思いますが、やはり、厳しくて温かみのあるフィルムカメラを使えなくなるまで今までどおり大切にしていきたいと思います。

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