この土曜、時間もあったので、仕事の取引先のおじさんに「新聞屋さんにもらったやつ、もし行くんやったら」と頂いたの美術館の展示のチケットを持って出かけてきました。
久々にバス移動。
めずらしく立ってる人もけっこういる状態、かなりの混雑。
ある停留所で、小さい男の子とお父さんが乗り込んできた時、同じくしておばあさまがひとり乗り込んできました。
ひとつあいた座席にはおばあさまが着席。座りたい男の子、少しぐずぐず。
お父さん「弱虫言うたらあかん」と、たしなめますが、変わらずぐずぐずするので、既に乗車していた周りのおばあさま達数人が、お父さんを加勢!
「ぼく若いんやから立っとかな!」
「男の子はな、女の人に優しくせなあかんねんで!」
「おばあさんも女の人やからな!」(周りのおばあさま方大爆笑)
「ぼくは良いことをしてるんやで」
「(席をゆずるのは)人助けよ」
「そうそう、ぼく、偉いなぁ」
と、マシンガンのように男の子を諭して(?)ました。
私の場所からでは、男の子の顔が見えなかったので、彼女たちの説得に納得したかはわかりませんが、その後、おばあさま方の「ぼくはいくつ?」(5歳)とか「好きなキャラクターはなに?」(ドラえもん)という問いかけにきちんと答えていたので、よかったのかな!?
こういうの、私はいいなぁと思います。
人によってはかなり強引なおせっかいと感じるかもしれませんが…
心なしか、混雑した車内がほっこりしたような気になりましたもの。
三つ子の魂百まで…若いうちの苦労は買ってでもしろ…とはよくいったものですよ!
少年はこの日の出来事は忘れても、大きくなったら何の疑問も持たずに、必要な人に席をゆずれるひとになると思います。お父さん、良かったですね(いや、ほんと。そうあってほしい)
公共の場で出来る限り多くの人が心地よく過ごせるように「気配り」が出来るようになるかどうかは、思わぬところでの他人との関わりで学ぶことのほうが多かったりしますから…
子どもの頃ぐずっていたタイプ&未だに“たしなめられる”ことのある私が言うのもなんですけど(笑)
人と関わることで学ぶことは本当に多いです。いくつになっても…
そう。
人との関わり、といえば。
この日は、大学時代の恩師の展示会もあったのでそちらにも伺ったのですが。
ここで、展示を見に来ていた、某芸術大学に通うという若人と、恩師と3人で話す機会がありました。
いやぁ………驚愕すること度々。
私も大概なもんやと思いますけれど、ジェネレーションギャップだけではないでしょうが、(思えば、大学生の頃に教育実習で受け持った生徒たちよりもまだ若いもんなぁ)脳内で大量の「ハテナマーク」が製造されました…。
しかし冗談抜きにして、非常に興味深かったです&将来が楽しみですなんて…、BABAくさいことを思ってしまったのでした。
☆☆☆

観にいった展示のひとつ。(この日は先生の個展含め3箇所にて鑑賞)
主に、加藤まさをの作品で、あとは竹久夢二、小林かいち、高畠華宵などなど…
この時代(大正〜昭和初期)につくられたも少女向けのものは、ことばも絵も丁寧で品があります…
絵葉書や封筒に便箋、本の装丁・挿絵、楽譜、文具……子どものものではあってもどこか大人びた知性と色彩、詩的な色気を含んでいるという。
これ、今の子どものためのモノにはない感覚ですよね!
いいなぁ…
いいなぁ…

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