昨日、吉祥寺でコンビニで買ったソーセージを食って缶ビールを飲んだあと急に腹痛に襲われた。慌ててトイレに駆け込み用を足したのだが、腹痛は治まらず、今度は吐き気がしてきた。そのうちだんだんと痛みは激しくなり、とうとう耐えられなくなってきたので、駅前の交番まで這って行き、横にならせてくれるようお願いしたのだが「ここはそういうところじゃないから」とあっさり断られてしまった…苦しんでいるにも関わらず。椅子は出してくれたが、あまりの痛みに椅子なんかには座れず、そのままその場に倒れ込んでしまった。だいたい椅子に座っていられるくらいならわざわざ交番になんか来ないのだ。その警官は「救急車呼びましょうか?」とは言ってくれたが、「いや、いいです」と応えるとそのままほとんど知らん顔…横でもがき苦しんでいるにもかかわらず…派出所の床は冷たくて横にもなれずに…。そしてあまりの痛みでもがきながら、思わず机に手を掛けたその時、そこでなにやら仕事をしていたもう一人の警官が、俺の顔を見るなりこう呟いた。「顔色が悪いな」…
当たり前じゃー!こっちは腹痛くて死にそうなんじゃー!そしてなんとその警官はそう言ったかと思うと何事もなかったように仕事に戻ってしまった。俺はその場に崩れ落ちた。もう一人の警官は相変わらず知らん顔…だが、なぜか半笑いだ…て言うか奴は終始半笑いだった。なにが可笑しいんだ…ここまでくると、もうなんだか悪い夢を見ているようだ…それにしてもこんな激しい腹痛は初めてだ。質問されてもまともに応えることもできない程痛い。まさに七転八倒、治まる気配もない。これは尋常じゃない…もしや毒入りソーセージでは…急に不安になってきた俺はやっぱり救急車を呼んでもらうことにした。しかし救急車を呼ぶなんて初めてだ…まさか自分にそんな機会が来るなんて…そんな機会は突然やって来た…俺、救急車で運ばれちゃうぜ!やっぱり救急病院なのか…期待と不安と激痛が入り混じった複雑な心境の中、ついに救急車が到着した。しかし事態は思わぬ方向に向かうのであった…。 つづく

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