2008/4/25  23:59

フィクサー論評  diary

見に行けるときにはドンドン見に行きます。

忙しくなると見に行けなくなりますからね。

今日は「フィクサー」

ジョージ・クルーニー主演の法律もの映画だ。
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主演がジョージ・クルーニーというものの、この映画はそんなに簡単に産まれたのではなかったのだ。
裏話を少々。

監督のトニー・ギルロイはマットデイモンのボーンシリーズの脚本家としてハリウッドでは有名で脚本家としては有望な人だ。
しかし監督業はこれが初めて!

とある制作会社に脚本を依頼されて書いたのがこの「フィクサー」、原題「マイケル・クレイトン」。
しかし制作側の問題で作られないとこに。

書いた本人は、ものすごくいい出来だと感じていて、これをお蔵入りにすることはできない!と思い、「俺が監督をやってでも作る!」と。

しかし映画製作は莫大なお金がかかる。
安くて30億円。この手の法廷サスペンスで50億くらいにはなるのかも。

そのためにはスターがほしい。

知り合いのスティーブン・ソダーバーグ監督を通してジョージ・クルーニーに出演して欲しいとお願いした。2人は一緒に制作会社を持っている仲なので。

しかしジョージ・クルーニーは「初監督の監督の映画には出ない」と会うこともなかった。
それはそうだろう。
主演とはものすごい責任と重圧がかかってくる。
失敗は実際には監督のせいでも、半分は自分の責任になり、自分のキャリアを台無しにする。

それからトニー・ギルロイは2年をかけて資金集めなどをし、それから再びジョージ・クルーニーに出演依頼をした。

すると「じゃあ会おうか」ということになって、家を訪ねると、11時間ぶっ続けで話し合ったのだそうだ。
しかもジョージは飲み物さえも出すことなく!話し続けた、とのこと。
それだけ一気に熱中して話を詰めていったそうだ。

そうして「やろう」ということに。

この話を聞いて、少々ダメだと言われても、執念でやれば実現するんだなあ。と感動した。そんな映画この間のアカデミー賞のビッグ2になったんだから。
他にもオスカーをとった映画が、脚本を30社以上に断られ、それでも実現して作って、オスカーをとったということもあった。

勇気付けられる。
僕もいろいろ頑張ってるんですけど、実現しないことも多々あって・・・。
がんばります。

さて、映画ですが、これは積み木を積んでいくような映画だ。

事件や人間関係がしばらくは断片的にしかわからず、いったいどんな事件でどういう人間関係なのかなかなか分からず、1時間経ってようやくわかった。

そんな積み木のひとつひとつのブロックのように要素を描き出し、だんだんと大きな構造が積み上がってくる。

かなり複雑ではあった。

それを脚本で実現するのは至難の業だ。

話は複雑だが、最後のジョージ・クルーニーのセリフは映画として最大の場面だった。
「俺は金で友達を売る男だぞ!その俺を殺すのか!?」といいながらもよく聞けば言葉の裏にある意味や意図するところは別な深いところにある。

それは最後の最後のクルーニーのわずかな笑みにある。
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