古今東西を問わず
とかく、古い人と若い人は対立するものです
私がモスクワ体育大学でサンボを学んでいたときも
年をとったコーチと若いコーチは
考え方の違いから対立していました。
しかし、ソ連が崩壊しなければ、
体育大で、その様な対立は、なかったはずです。
なぜなら
古いコーチは旧ソ連の運動理論に基づき
今まで通り指導しますが、
西側からの情報が豊富に入ってくることで、
若いコーチは西側が研究した
新しい方法で指導したいと考えたからです。
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若いコーチは古いコーチが指導するサンボを
“オールドスタイルサンボ”と呼んでいます。
これはもちろん技術のことで
確かに、近代サンボは昔のものと
比べものにならないくらい
洗練され、進化しています。
しかし、対立の原因は技術についてのことではなく
主にトレーニング法の事だったと思います。
若いコーチから教わったトレーニング法は
私にとって新しいものではなく
日本で紹介されている
効果のあがらなかった方法でした。
一方、古いコーチから教わったのは
私にとって新しく
ロシアでは古い方法でした。
そして、私は
ロシアでは古いやり方で
効果を実感したのです。
何故、効果を実感できたか?
それは、昨日の記事で書いた通りです。
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また、これは好みの問題になりますが、
技術的にも
近代サンボより
粗野でパワフルな
オールドスタイルサンボ
が私は好きです。
師匠のクーリック先生。
昨年亡くなられた
ヒョードロフ氏。
共に憧れ、目標にしているサンビストです。