北辰会戦術練習
本当なら基礎技術のプログラムと
戦術のプログラムは別にすべきですが
最近の北辰会では
戦術練習のなかで
必要とされる基礎技術を
練習するようにしています。
動画はいわゆる
ハバレリという投げなんですが
間違ってほしくないのは
サンボでは
まず技(特に投げ技)ありきではない!
ということです。
先に戦術があり
その戦術の流れで
ベストなコントロール法を使うのです。
だから
この動画もハバレリを習得するためではなく
肩越しの組手の戦術を使用したとき
この投げが具合が良かったから
練習しているだけのハナシなのです。
また
飛び十字にしろ
カニバサミにしろ
サンボっぽい技をしていれば
サンボなのか?
...違います。
投げというのは
相手をコントロールする方法の一部です
内股は柔道の技術?
いやいやモンゴル相撲にだってありますし
サンボでもあります。
その他の民族格闘技にだって
似たような技はあるでしょう。
その逆もしかり
何々の技っていう表現は
とてもナンセンスだと思います。
もちろん、その競技のルールで許される範囲で
使える技術もありますから
そういう意味で
サンボの技っていうのはあるかもしれませんが
別に飛び十字がサンボの技とか
ビクトル投げがサンボの技とかっていうのは
少し違うのではないかと思うのです。
ついでに言うと
技ってのは
投げとか関節技だけではなく
動き方や考え方というのも
全て技なんです。
相手との距離の取り方
相手を観察して
それにふさわしい戦術を選択すること。
サンボ着の掴み方
身体的・心理的な誘導法
自分のカラダのコントロール法
投げを含む相手をコントロールする方法
そして関節技
心構えなんかもそうです。
ぜ〜んぶ技なんです。
だから
ワタシのセミナーでは
飛び十字やりません
カニバサミもやりません
ビクトル投げや
その他いわゆるサンボっぽい技は
やりません。
・・・戦術解説しているときに
たまたまそれらのコントロール法が
必要ならばやるでしょうケド
サンボを理解してもらうために
今のところ
時間の限られたセミナーで
そんなものをやる暇なんてないのです。
古賀徹さんのブログをみてたら
こんな文章をみつけました。
以下、徹さんのブログより引用
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昔の・・・日本самбо創始期のころは、
「サンボとはなにか?」という興味に答えるためか、
あるいはメディアとしての本のつくりかたもあるのか、
こういうフィニッシュ・ホールド(ウルトラC)的な
技から紹介されるのではなかったのかなと思うのです。
実際には、少なくともロシアでは、
もっと地道な、実に地味な、
これまで紹介してきたような基本的な
技術中心に学ぶという体系になっています。
これはどんなスポーツ競技でも武道でも、
いや学問でもそうなんでしょうけど・・・。
基本や地道な部分、大切です。
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サンボラボのセミナーで指導するのは
・戦略的準備とは何か
・グリップの方法
・力の伝え方・・・などなど
まぁ地味な内容です。
でも、サンボを理解するうえで
絶対に外せない
外してはならないこと。
サンボの上っ面だけのセミナーなら
サンボというものが誤解されるだけなので
私はやらない方がいいかと・・・
そう考えています。
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