サンビスト(サンボ選手)の力瘤というのは
以前ブログなどでオハナシしましたので
ご存知の方も多いと思いますが
キチンとサンボの技術を理解して
キチンと練習していればよく使う筋肉なので
勝手に発達するものなので
ワタシのような指導者には
選手がサンボを正しく理解しているかどうかの
判断材料になります。
サンボの力瘤は3つあり
一つはパーツとして小さいので
見せてもらわないとわかりません。
もう一つはジャケットの下に隠れる場所なので
これも見せてもらわないとわかりません。
最後のひとつだけは相手が強いかどうか
試合でもすぐに確認が可能です。
それが脛の外側についている前脛骨筋です。
なにしろ、サンボではほとんどめったに
足首(足関節)を伸ばして使うことがありませんから
正しいサンボをやっていれば
誰でも脛の外側に力瘤ができてしまうのです。
ウォーミングアップは実際に行う動きで
徐々に体を温め、神経系の準備をします。
サンボの準備運動のなかに
「足蹴り」があります。
柔道でも同じものがあって
その種目を行う理由は定かではありませんが
サンボでは間違いなく足首を屈曲させる意識をもち
準備する目的で行われます。
練習で最初に行うウォーキングには
「踵歩き」「足の外側歩き」もあります。
これらも前脛骨筋にフォーカスした種目で
必ずやらないといけない種目です。
今日のサンボWEB教室では
パジェーシュカ(подсечка)を解説しました。
パジェーシュカは足払いと訳していますけども
柔道のそれとは投げのメカニズムが異なります。
重要なポイントが3つありますが
その中のひとつが足首屈曲です。
前脛骨筋の起始は頸骨の外側上部2/3
停止が内側楔状骨の内側と第一中足骨底です。
わかりやすく言うと膝の下の外側から
足の内側にむけて斜めに走っている筋肉です。
動作的には足関節の背屈(足首の屈曲)と
足の内反で足の内反とはつま先が内側に
向くような動きの事です。
Z脚も鎌状脚も足首屈曲させますが
相手の足のキープ力が弱い人の場合
単純に足首を屈曲させている、
つまりつま先を真っ直ぐ上にあげています。
筋肉の構造を理解していると
つま先を内側に向けて足首を屈曲させれば
前脛骨筋を無駄なく活用できますので
相手の足をしっかりキープできることが
わかると思います。
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