「文化のみち二葉館」副館長西尾典祐さんが、毎日新聞に連載している『文化のみち通信』の4月11日(火)の記事は「春を行く」という題で、詩人“春山行夫”と“井口蕉花”、“折戸彫夫”の話であった。
私が翌12日に、“ヨネ・ノグチ”を記事にしたのだが、そのとき使用した昭和16年の「詩人懇話会第3回詩賞選考会日本詩人会議」の写真の中に“春山行夫”が写っていた。“春山行夫”のことをもう少し詳しく知りたいとネット上で調べていたら
中嶋康博氏(岐阜女子大学図書館)の「四季・コギト・詩集ホームぺージ」−昭和初期の抒情詩と詩集について− というサイトに行き着いた。
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/index.htm
なかなか読み応えのある熱の入ったサイトである。大正から昭和にかけて、名古屋で活動していた詩人たちを発掘して再評価しようという試みである。中嶋氏の許しを得たので、『名古屋の詩人達』という評論や書誌資料の内容に依拠しつつ “西山春夫”“井口蕉花”“高木斐瑳雄”“佐藤一英”という詩人の業績を記事にしていきたい。

昭和16年 詩人懇話会第3回詩賞選考会。前列左から、北原白秋、河合酔茗、ヨネ・ノグチ、佐藤春夫、前田鉄之助、後列左から、福士幸次郎、大木敦夫、西条八十、春山行夫、堀口大学、佐藤惣之助。

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