今週の火曜日は、「豊田佐助邸」で2年生の総合学習を実施した。火曜日は、普段は開いていないのだが、名古屋市の都市景観室に申請をして、臨時に開けていただき、館内を見学させていただくとともに、坂野慎司さんに「徒然草」を通してみる文化の伝承についての講義をしていただいた。
坂野さんの講義は、高校生にはちょっと難しかったかもしれない。なんせ「徒然草」“正徹”本の流ちょうな草書体の文字が、私にも全く読めない。掛け軸に仕直された“正徹”の短冊も全く読めない。それでも、解説をうけながら、一字一字確認していくとなるほど“正徹”かなと筆跡鑑定に身を乗り出すこととなった。
古典というものが、いかにして今日まで伝えられてきたかを初めて知って、きっと生徒たちはその奥深さや文化が伝えられることの深甚さを感じたことと思う。
なお、「豊田佐助邸」は、発明王「豊田佐吉」の弟の佐助の邸宅である。この屋敷は、大正12年(1923)に建てられた和洋折衷の邸宅である。洋館の応接間や和館には、「鶴にトヨタ」の文字をあしらったデザインが通気孔や襖絵に残っている。
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