離婚件数減少 理由は年金分割法施行待ち? 仙台市
平成に入りほぼ右肩上がりで増えてきた仙台市の離婚件数が、2003年に減少に転じた。これまで妻側の意思によって増えてきた「熟年離婚」の減少が目立つ。減った原因について専門家は「雇用情勢が厳しく、中高年女性の一人暮らしが難しくなった」「2年後の年金分割法施行を待っている」など、妻側の事情を挙げている。
仙台市の人口動態調査によると、平成元(1989)年以降は50歳以上の熟年離婚の増加が全体の件数を押し上げ、01年に初めて2000組を突破。02年までの13年間で2倍に増えた。
ところが、03年は2221組で、前年より63組減少。人口1000人当たりの件数も0.07組減って2.17組となった。
減少が目立った年代は20代と、50、60代の熟年層。特に女性の50―54歳は2割減と、最大の減少率になった。
その理由について、行き詰まった夫婦の相談に応じている泉区の「夫婦救援隊」カウンセラー、中幡時子さんは「年金分割法の施行を待っている女性が多いのでは」とみる。年金分割法では、07年4月以降に離婚した場合、夫婦の合意か裁判所の決定があれば、最大半分まで厚生年金の受給権を分割できるようになる。
実際、中幡さんのもとには、夫の暴力などが理由で離婚を決断しながら、同法の適用を当て込み我慢している妻からの相談もあるという。
「50代以降の女性については、離婚後の生活への不安が大きく、離婚に踏み切れないケースが多い」と指摘するのは、仙台で女性専用の離婚ホットラインを開く小島妙子弁護士。「中高年には働き口がない上、景気回復の遅れで夫の生活も苦しく、十分な離婚給付を期待できないことがある」と言う。
全国では04年も離婚の減少傾向が続いており、厚生労働省の最新の推計では、同年は1万7000組減の26万7000組となる見通しだ。
ただ、今後団塊の世代が退職を迎えると、年金分割法の施行もあって離婚が増加に転じるとの見方もある。中幡さんの相談室では、妻から三くだり半を突きつけられた夫が「もう一度やり直したい」と訪れるケースが増えており、今後の動向を握るのもやはり女性のようだ。
(河北新報) - 4月30日
今日のネタは離婚ネタです。
まあ、やはりというか、女性は離婚後の生活をしっかり考えているという結果でしょう。
日本社会も段々女性の地位の向上や、立場の保護が確立してきてはいますが、
まだまだ、女性自身が自立出来る社会ではないという結果でしょう・・・。
この数年は減少しても、まだまだ熟年離婚は減らないし、数年後には逆に
爆発的に増加するだろう・・・。
実際離婚が目的の、不貞・浮気調査の依頼者・対象者の年齢層は50代・60代は
減少していないのだから・・・。
ワシ自身は女性の自立は大賛成だ!ワシ自身家事も育児もやってる(そこそこね)
これから、もっと女性が自立できる社会が確立されれば、離婚大国アメリカに負けない
離婚大国に日本はなっていくのでは?と複雑な心境だ・・・。

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