日本vs.韓国戦
2006年03月16日
木本大志
声を荒げるも「何をやったか覚えていない」
イチローが珍しく、2度も声を荒げた。
8回1死、キム・ミンジェの打ち上げたライトファウルフライ。フェンス際、イチローはフェンスとの距離を測りながら、落下地点に入る。「捕った」かに見えた打球はわずかに届かなかった。
直後、イチローは言葉にならない怒号を挙げる。フェンス際に陣取った韓国人ファンは、それを挑発ととり、イチローに向かって激しいブーイングを浴びせ返した。
イチローは、「何をやったか覚えていない」と言うが、捕球できた可能性があったかと問われ、「ありました」。結果的にあの打者が四球を選び、先制点。イチローはゲームの流れが韓国に傾きつつあることをあのプレーで悟り、悔しさを爆発させたのかもしれない。
2度目は、ゲームセット終了直後。多村が空振り三振に倒れると、マウンド上では、韓国チームが歓喜の輪を作る。イチローはそのとき、グラウンドから顔をそらし、ダッグアウトの壁に向かって、叫んだ。
その悔しさを試合後も隠さない。
「僕の野球人生の中で、もっとも屈辱的な日です」
それでも、ダッグアウトから韓国チームのビクトリーラン、翻る太極旗を目に焼き付けた。「不愉快」と思いながらも……。
WBCで是が非でもイチローは勝ちたかった・・・
我々はイチローのあんな熱い姿をかつて目にした事があったのか?
夢と希望、そして大いなる野望を持ってその男は野球の国へ渡った。
誰もが認める全ての栄光を彼は掴んだはずだった・・・
だが栄光の記録とその大きすぎる野望と共に自由と平等を失った。
自由と平等の国アメリカでだ!
明らかに違うストライクゾーン、さらにはチームの体たらくに
昨シーズンの彼は失意のどん底だった。
そう野球(自由と平等)の国アメリカの尊厳は幻影だった・・・
かつてバリーボンズがマグワイアのシーズン本塁打記録に並ぶ直前
10以上の四死球を受けた、そうして記録に並んだ時の相手ピッチャーは
台湾人(ちょっとうろ覚え)記録を更新した時の相手ピッチャーは
韓国人だった・・・差別は確実に存在する、アメリカはそういう国だ。
日本はどうだろう?
戦後というと大げさかもしれないが、昨今で分かりやすく例えるならサッカーが
いい例か?スポーツのホームアドバンテージをあまり快しとしない風潮が
心なしか否!確実にある!少なくともワシ自身はそうだ!
それは日本人の精神に脈々と継がれている「武士道精神」以外の何物でも無い!
日本人はフェアープレーに何より賛辞を与える国民ではなかったか?
そんな厳しいフェアーな戦いで切磋琢磨したからこその「イチロー」であり、
その日本野球が世界において、
いかにすばらしいかをイチローはどうしても伝えたかったのではないか?
そう思えてならない・・・
アメリカやらヨーロッパの近代精神論に感化され偽りの愛国心をまとって
いる人々よ、今一度自分が日本人である事がいかにすばらしいかプライドを
取り戻せ!
それこそがスポーツのみならず弱体化した日本再生の鍵なのでは?
とたまに塾長もいい事言ってみるのであ〜る!

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