飯豊連峰、門内沢で今シーズンの滑り納め。
天気予報は外れ、白い雲が浮かび青空の覗く道中である。
例年に無い少雪。長物を背負いながらの梅花皮沢沿いのへつり道は辛い。気温も高く汗かき歩き。。。
いつもなら雪渓に上がれるあたりも夏道を行き、ようやく出合にたどり着く。
これから向かう門内岳方面。稜線まで白く、一安心。充分滑れそうである。
石転び沢も問題なさそうではある。が、やはり門内沢に足は向くのだ。
今年の梅花皮沢から門内沢の出合。乗り口が狭い。
例年の雪渓はこんな感じ。残雪の高さにして3〜5mは違うんじゃないか?(画面中央左の露岩に注目)
シールを貼り、ようやくスキーで歩く。気分も楽になり黙々と進み、核心部の登りにかかる。振り返ると出合ははるか彼方。
雪の状態も良く、シールで登り切ろうとしたが、どうもシール登行のペースが良くない。予定時間をオーバーしているのでアイゼン歩行に変更。
青空の碧さが薄くなり、二度程ガスに巻かれるも大した事無く山頂へ到着。
北股岳方面を望むが雲の中。門内岳がちょうど雲の底よりわずかに下の様である。
北を遠望すると朳差岳がちょこっと望める。あと1ヶ月もすれば花の山となる。
手前から胎内尾根の二ツ峰、そして赤津山〜西ノ峰、はるか五頭山塊。
二王子岳東面は、新潟側から望む姿からは想像出来ない程沢筋に残雪がたっぷりと残る。
山頂から胎内山方向を望む。例年より稜線下の残雪の量はさほど少なくない。
3年前同時期の同じ場所。
門内小屋前で支度を整え、直下の雪堤で板を履く。さぁて下るか!
上部は適度な雪の軟らかさで緊張も無くクリア、気持ちよく滑って行く。が、下部はガサガサスカスカのデブリ?雪面でテレマークでは辛い。と思う間も無く出合へ到着。やはり滝沢あたりまで滑れないと短いなぁ。(板は傷むけど)
雪渓を下まで詰めずに、素直に夏道へ取り付く。再び長物を背負いへつり道をたどるが、何となく力がぬけて何て事も無い道で一回コケそうになり、岩に腕をぶつける。
でも滑りが気持ちよかったので余韻に浸りながらダムまで下る。あとはMTBに跨がって、飯豊山荘Pまで一っ走りで完了。
天狗平ロッジに行き昨晩の宿泊費を払い、ついでに顔出し。祝宴用にと一本泡を差し入れる。
http://blogs.yahoo.co.jp/ittyan29/48441228.html
楽しそうな面々に声を掛けられるが、誘惑を振り切って帰途に着く。
今年はこれにて滑り納めとなりけり。かな。

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