相変わらずの形態、低山半日弱トレラン混じりの山行。
今回のターゲットは俎倉山。登り下り共1時間強と見て出掛ける。
この山は大してキツい部分はなく、紅葉シーズンから初冬のお気楽な山として何回か登っているが、今回の様な夏は初めて。沢沿いの道を行き、途中の展望も無いので、夏は薄暗い森のジメジメした山のイメージで敬遠していた。が、近頃のランニング山行には手軽なボリュームだなと選択。
7:20 駐車場発
林道から登山道に入ると水路沿いの杉林。軽く走り出し、間もなく琴沢をへつる道となる。こんなとこでコケて、沢へ落ちたら元も子もないので歩く事とする。
琴沢を徒渉し、対岸の登りで2名をパス。へつり道を行くと、また小沢の徒渉。
すぐにこの山で一番の急登「七曲り」に取り付く。わずか20〜30mの登りではあるがベースを崩し、すぐには走れる状態にはならず。5分ほど急歩を続け、気合いの入ったとこで走り出す、がスローペース。
しばらく走りと歩きを交えて行く。と、いい感じの小道になり身体の調子も良くなる。
所々、小沢を渉る良い雰囲気の道を進んで行く。当然、足下はじめじめした場所もあるが、予想したより暗い感じの森ではなく、気分良く走れるのだ。
ようやく緩登の続く沢沿いの道も終り、ひと登りするとひょこっと尾根に出る。展望はないが沢を見下ろし、山の上だと認識させられる。ここからは走れない、急ぎ足で登る。
再び沢の源頭部をへつり、頂稜に向かう急登にとりかかるが間もなく稜線に乗り、わずかの登りで山頂へ。展望の良くない頂上はスルーして、北側のピーク「天狗の庭」へ直行。
8:25 到着。俎倉山山頂を望む。
標高1000mに満たない「低山」ではあるが、決して「里山」という雰囲気ではない。山は深い。
北には、先月「ぐるっと」巡った焼峰山が。
東には、「遠い」秀峰の蒜場山が。
さらに向こうには、飯豊連峰の北股岳が望まれる。
見下ろす低山の峰々は、雪崩で磨かれたであろう険しいスラブがあちこちで目立つ。
この地域特有の山の様相である。
10分弱の小休止の後、帰ろう。いよいよ走るぞぉー!とズンズン下る。
が、美味そうな水に誘われて一口いただく。
快調に進む、走れる。にもかかわらず、写真撮影と旨い沢水をほおばり、20名位の団体さんに道を譲り、時間は短縮出来ず。
なんて雰囲気の良い道だろう。
七曲りも走り下り。
琴沢沿いも調子こいて走る。
9:40 駐車場に戻り、PETボトルに入れてきた洗顔用の水を頭からかぶっていると小雨が降ってきた。
実は先日、母が他界した。初七日が終ったばかりで、山遊びなど何ともバチあたりかと思われるだろう。が、子供の頃大人しかった僕が「山」を覚た事で強くなって行く様を良く見、自らもスポーツウーマンでもあった母は、家族の中でも「山」遊びに関しては一番の理解者であった。そんなことから、今回の俎倉山行きも家族は快く了承してくれた。
当然、丸一日や泊まりがけの山はまだしばらくは遠慮するつもりである。家族の理解協力があってこその行為。感謝しながら続けてゆきたい。

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