2月になってから春の様な天気の阿賀北地方。地元の低山、二王子岳のパウダーを期待しタイミングを待つも、一向に降雪の気配なし。雪を求めて高速道路を使って2時間半も掛かるエリアへ行きたい気もするが、なんか時間が勿体ない。
それならばいっそ二王子岳へ行って、パウダースキーへの見切りをつけることもよかろうと行動した。
2〜3日前まで板の選定に悩んだが、ここはファットを履いて、春に近い二王子でその不便さ?に気分をなおさら見切れる様にと、少々マゾっけを入れてヤマに入った。
当初予定より1時間遅れで南俣を出発。うっすらと新雪か霜の化粧をした、硬く凍みた雪面。今シーズンは新雪しか歩いてないので、コロコロとどうも歩きにくい。が、雪の量は充分。神社を通過し陽が射し込む杉林に入る。
ここから一王子までが正念場。一合目の登りに入ると、硬く締った雪面に5〜10cmの新雪が被りシールが効きにくくスリップし易い。一本杉から冬道尾根の斜上にも気を使う。一王子までで時間も体力もいつもより消耗してしまった。CCDドリンクなどを注入し、すぐに独標へと向かう。新雪は少しずつ増えるが相変わらずの雪面。調子を戻しつつ独標到着、積雪量3.7m位。眼下の景色に和む。
あとは黙々と歩を進めるのみ。独標を過ぎると新雪が多い所では30cm程あり、滑りに期待が。だがここは二王子、一段二段と登るにつれ、風に叩かれた雪面は硬くなってゆく。油コボシは大きく右に斜上しクリアしたが、ファット板なのでやはりこの手のトラバースはキツい。まぁ、それなりに三王子へ上がる。
ガチガチのシュカブラ斜面をファット板でバタバタと歩き頂上着。雲が下がってきて、飯豊の上部は見えず。思った程風は強くなかった。
今年はちゃんとエビの尻尾モンスターの頂上小屋。中に入り焼酎のお湯割りとスナック類で休憩。地元新発田の山スキーヤー2名と談義中に、先発テレマーカー出発。(毎年会う方だが、かなりの滑り手の様である。「Tさん」との事。)
当初の予定では、ファットを履いて来たし、胎内側と七滝沢上部は新雪深雪が期待出来るので滑り込む予定であったが、1時間の寝坊と独標まで調子上がらずで時間ナシ。で、山スキーヤーと同時に滑降下降開始。
上部のカリカリガリガリから丁度良い重めの新雪で独標まで無難に楽しめた。
そこから下は雪がどんどん重くなり、一王子から下は殆どズレない湿った脱脂綿(または生コン)雪で、これぞ二王子スキーの神髄であった。
次はザラメを楽しみにということで。でも3月は1回位しか滑れなさそうである。
さて、短い冬シーズンだったな。ファット板は手入れして来シーズンまで休眠。冬用のシェル類は洗濯しようか。T2ecoブーツは鳥海山で使う可能性はあるな。とそろそろGW鳥海ツアーの計画も検討しよう。

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