ここを滑らぬ事には板を納められない。門内沢。
前日夜、目覚しをセットする間もなく眠りに落ち、目が覚めれば1時間の寝坊。ここ数日、仕事?疲れのせいか軽い目眩がちで体調イマイチだったのでムリもないな、と急ぐ事なく準備をし、予定より2時間遅れで出発。
山道に入り、汗が流れるが身体は調子良い。やはり仕事疲れはヤマで回復するのだ。梶川出合の手前で雪渓に乗るが、6月中旬を過ぎると雪面が泥や小石やら木っ端で賑やかになる。帰りは辛そうだ。
石コロビの出合着が10:30、いつもより2時間遅れである。5月の雪渓と違い、スプーンカットも目立って、泥や小石と小枝が気になる。
今日は稜線まで行けないな。と思いながら登って行く。
ギルダ沢雪渓。ここも面白そうだが、上部は結構な斜度らしい。
落石も散在し、滑りは気を使いそうだ。雪は硬くなり始めだが、シールのグリップは良く、身体も調子良いので快調に進む。
この景色を楽しめるのも門内沢である。石コロビ沢より明るい雰囲気が好きだ。
いよいよ核心部の登りにかかる。が、両岸から伸びているクラックが嫌らしい。途中の雪面も割れ始めている。
テレマークには禁断のスキークランポンを取付け登って行く。稜線まであと300mの登り。時刻は12:30を過ぎた。
稜線直下は雪質がまずまず良さそうだよな。でも最狭部の通過は気を使いそうだし。14時には稜線へ上がれそうだけど、悩む悩む。
結局、上の土石流の脇でここまでとしシールを剥がす。
落石と小枝をよけながらガタガタ斜面を耐え忍び、ここぞという所ではショートターンで楽しみ、ほぼ一気に石コロビの出合まで滑り降りる。振り返るとシュプールがはっきりと確認出来た。(写真では写らず)
門内沢では誰とも会わず貸切状態。意外と滑りも楽しめたので、稜線まで行けば良かったと後の祭りであった。まぁ、雪質は季節的に今日がほぼ限界だろう。
出合から下はスキーがボロボロになっても仕方ない状態の雪面を、いつもながら滑ってしまった。
そもそもこの緑の森の中を歩くのも楽しみなのだ。
さて、今シーズンの滑りはこれにて終了。やはり楽しむには5月中に来なければならない事を改めて確認。
相変わらず、丸森尾根か足ノ松尾根から花見山行の余興で文覚沢を滑りたい欲はあるが、スケジュールを見たら来月中旬まで行けそうにない。平日スポットで休みをとるか?しかし梅雨時期にて能わず。

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