予定通りの二王子岳。天気予報は曇りのち晴れ。ヤマでは回復が遅れるだろうけど悪くはなかろうと勇んで出掛ける。それに前日の降雪で、運が良ければ4月なのに新雪をいただけるだろうと期待大。
天気予報に期待してか、駐車車輌は10台を越えている。例年に無く雪解けが遅く林道もほぼシールで歩け、幸先の良いスタート。なれど今の時期は相変わらず神社までの1時間が結構キツく感じる。
一王子の登りにかかると新雪は20cm〜はあるだろうか?幸いスキーでの先行者トレースがあり、有難く使わせてもらい体力を温存する。一王子を越えると次第に視界がどんより、小雪がちらつき始める。
独標で積雪約450cm、あたりは新雪が30〜40cmでこの時期にしては軽いので、滑りに期待しながら次の壁を登る。案の定、ここを登り切るといつもの様に風が強く気温も下がる。ハードシェルを着てフードを被る。次の好斜面の登りにかかると「あれぇ〜!」。
「あがの流れのように」のハタノさんとスライド。途中で引き返して来たとの事、ハタノさんらしくないな?と登って行くといつの間に視界は無くなり、ほぼホワイトアウト。氷の斜面も出てきてトレースも風と雪で消え消えではあるが、まだ現在地は大体想定がつく。
油コボシ手前の窪地に向かうトラバースで、山スキーヤーが3名何やら相談。先頭トレースをしていたソロの方と下越山岳会の方2名。先頭の方はここで引き返すと下って行った。下越パーティーはとりあえず油コボシの取り付きまで行くとの事。ここからはGPSを取り出し電源を入れた、ほぼ並んで歩く。
間もなく取り付きに着く、視界ナシ。下越パーティーはツェルトを張ってお昼と言う感じ。
こちらはちょっと悩んだが、12時30分をタイムリミットとして油コボシの急登に取り付いた。ここからは単独トレース、今日の最先行者となった。

(でもちょっと不安。)
脳内景色イメージより、あれれ?という感じで簡単に登れてしまって上の積雪期用のポールにたどり着いた。が、ホワイトアウトは依然変わらず。。。。。。これじゃまともに滑れないし、今日はここでヤメよ!と結論。安全第一としてシールを着けたまま、上下左右分からぬ中を戻った。
トラバース道を過ぎてから視界も何とか、滑れそう。シールを剥ぎ、いよいよである。
うひゃ〜、これが二王子?、4月の雪かよ?と言う程の軽く走る雪で、ヒューヒュー!と滑り降りる。束の間の快感。
独標からの下りからは春の新雪、一王子からの下りは生コン雪で修行の場である。登頂は出来なかったが、積雪量が多いのでまずは楽しく下れた。
ウチに帰って洗濯物を干しているとベランダからは輝く二王子岳山頂が。。。もう3時間早く天気回復してくれよぉ〜。。。
トレランなら1時間半で登ってしまう二王子だが、今の時期は遠いし、体力的、時間的にもキツい事を改めて実感。天候も今年はどうも恵まれていない。
GWは鳥海山が後半になったので、前半はまた二王子の予定。ここ近年に無い、雪の多い春を楽しもう。願わくは好天を。

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