何年か行っていなかった飯豊本山。ここ2〜3年のトレランスタイル山行の流れで、初めて日帰り本山を実行した。ルートは大日杉からの往復。ただし、猛暑が過ぎてからと考えていたが、日が短くなるにつれタイミングを逸しそうでこの度決行となった。
巷では3連休の中日につき、駐車車輌は20台程で多いと思われる。小屋前でストレッチをし、6:10頃に出発。軽く走り出すが、直ぐに登りがキツくなり歩いて行く。ザンゲ坂を越えればさしたる急登が無いのがこのルート。7:03、滝切合で本山一王子を望む。
7:17、地蔵岳通過。ここから御沢分れまでが今回の課題だ。格好はトレラン、果たして走れるか?
五頭縦走の感覚で御沢分れまでは何とか走る事が出来た。一登りして這松の尾根を越え、「素敵な水場」で10分弱小休止。切合小屋の管理人さんが水を摂りに来ていた、ご苦労様です。本山一王子の水場も涸れたらしい。念の為ハイドレーションパックに水を補充。さて、気持ちを切替えて本山へ向かう。
切合からの道では久々の飯豊銀座通りの雰囲気を感じながら進む。草履塚北峰から立ちはだかる御前坂を望みいよいよ。ここを登り切れば本山まですぐそこだ。
御前坂を登り切り、ヨシ!と走り出す。ふくらはぎが結構キツくなって痙りそうたが最後の一息で本山三角点に到着。大日杉から通しで3時間32分かかった。
草紅葉が始まった山上でしばし。うん!ここまで来たからには弘法清水の聖水をいただかない訳にはいかない。
駒形山へ下りて行くと登山者の数は激減する。百名山ハンターでなくても、切合せに泊り、本山登頂ピストンで飯豊山はクリア!って登山者は多い。朳差まで含めて飯豊なのにな。と、いつも残念に思う。
玄山道分岐周辺、保全作業のネットの状態。やはり、歩行路の固定を考慮しないとせっかくのネットが所々ズタズタになっている。
歩行路から離れ、踏まれていない所は、この通り土砂の固定と植物の成長が進んでいる。
さぁ!弘法清水だ。他所の渇水にも関わらず、思った通り、清冽な冷たい清水が湧き出ていました。
お花畑の中のこの雰囲気、大好きな場所の一つです。時間があれば昼寝したい所。
トレランスタイルでの本山登頂と、弘法清水を飲む。2つの目的を完了して本山頂上へ戻る。
さぁ、帰ろう。素敵な水場までは軽く走りを交えて下る。だが、気温が高くなってきた。風は適度にあるが、ここからの道は真後ろから太陽が照りつける状態になり、ちょっとした登りでも汗がすぐ流れる。頭もボーッとしそうなので、用心して走らずに歩いて行く。走るのは次回だ。滝切合で本山一王子を振り返る。
結局、登りと同じ時間をかけて大日杉に戻った。しばらく沢水で頭の汗を流し、足をクーリングする。
この暑さでも充分楽しく日帰りが出来る事が分かった、今年のメイン山行の一つとなりました。

1