飯豊、丸森尾根を登り稜線歩きで門内岳へ。そして門内沢をスキーで下る。
さて、ようやく滑り納めの地へ向かう事が出来た。
いつもは林道開通前後に行くのだが、今年は日程の調整が上手くゆかず遅めの実行となった。そこで、ただの雪渓往復ではつまんないので、丸森尾根を登り、文覚沢源頭の雪渓を滑り、門内沢を落ちる目論みとした。
前夜、パッキングを済ませ、ブーツと水無しの状態で背負ってみる。重い、、、、、
天狗平に到着。ブーツを着けたザックは馬鹿みたいだが、このエリアに滑りに来る輩にとってはデフォ。ただ、尾根を登って行こうという変人はあまり居ない。さぁ、変人さん出発!(6:55)
久々の重荷だが、身体は覚えているもので心配無用。すぐ「緩歩不休」モードにスイッチされる。とにかく黙々と登るより術はない。ソロ山行ならではのペースで進む。足元はミッドカットのトレラン靴だが、これが歩き易い。
岩尾根を四肢を使い登り、、、
木の根に足元注意!
ブーツを着けたザックは、予想以上に肩幅が広い。ひょんな事で木にぶつけてバランスを崩す可能性もあるので気をつけて。さらに頭上の木の枝に板を引っ掛ける事、数知れず。そんな苦行に耐えた変人さんが丸森峰を越えると、迎えてくれるのがこの景色!
荷を下ろし一息。(9:33)
板にシールを貼り、ブーツを履き替えて心機一転で稜線目指し登って行くのだ。
どう?この文覚沢源頭のメロウでワイドな斜面。何処を滑ろうか、、、
地神北峰着、朳差岳を望む。(10:30)
ここでトラブル発生!ストックのグリップを滑落停止用ピックから通常のものに戻そうとした時、「スポッ!」とジョイント部が破損。以前もあったので、瞬間接着剤で対処のつもりであったのだが上手く出来ずにぎくしゃく、仕方なくアジャスター機能を捨てて固定した。これで文覚沢を滑る気が失せてしまった。
気持ちを切替え、稜線歩きモードにする。足元も軽いし、、、ただし、また板とブーツは背負って、、、
ハクサンイチゲ。春の飯豊では主役で大モテ。
二王子岳東面の沢はまだ雪がたっぷり。その気になれば、、、
門内岳へ向けてテクテクと、板とブーツを背負った変人さんは行く。
門内ノ池手前も花が綺麗。
門内岳到着。(11:50)
ドーン、とこの景色。これが好きなのよ。
先着の山スキーヤーとしばし会話。いつものドロップポイントである雨量計跡から下の雪渓は断続的に切れて大きく口を開けている。「どこから落ちましょうかね〜?」、「小屋裏から水場にかけてかなぁ〜」など。で、先に落ちてもらい、5分後位に僕も落ちる。(12:35)
ドロップして直ぐは45°越えの斜度で、段差があったり、やや狭かったりで横滑り多様で安全第一。クリアしていつものルートに入ってターンを決める。雪はそう固くなく怖くはなかった。核心部を過ぎて見上げるが、いつも思うのは「よくこんな所滑るな〜」と。
傾斜が緩くなり、スピードを出せる様になると気持ちイイ〜!もったいないので休み休み滑るけど、足もパンパン。
今年は門内沢にしてはブロック雪崩と落石が多いかな?
休み休み降りて来たつもりだけど20分弱で出合着。遥か右稜線上に門内小屋が見える。(12:52)
石転び沢。今日は滑る人が居ないなぁ〜?
地竹原の上で滑降終了!まずまずの滑りが出来たのでこれで滑り納めとしよう。
靴を履き替え、大嫌いな梅花皮沢沿いのへつり道を下る。板とブーツには登りより気を付けなければ、万が一最悪な所でコケたら、ズルズル〜ゴロゴロ〜ドーン〜ドボン!で終了。でも、この深〜い森は大好きです。
欲張った文覚沢は滑れなかったけど、稜線歩きは楽しかったし、滑りは難なくこなせた。これにて今シーズンの滑り納めとしよう。
胎内ヒュッテまでの道路が開けば、いよいよ飯豊も走る対象になるシーズンだ。まぁ、走らなくてもイイけど。

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