15日、妙高の前山(滝沢尾根)を滑る。
いつも奇特な藪山滑りや、登り対滑りの割が合わない山ばかり行っているので、たまにはフツーの山スキーヤーが行く、フツーの山スキーエリアへ行きたくもなる。妙高はかつて「越後屋」仲間で毎シーズン通ってたエリア。天気が荒れる方向なのは分かっていたので、無難に神奈山のブナ林、最低でもゲレンデサイドでもイイや。
道中、三田原山は強風だろうからヤメよう。となり、AKAKANへ向かう。駐車場に着くも湿り雪の吹雪。意気消沈し、しばらく車中にて小腹満たし。
まずは登れる装備で行きましょう。と同行の石川さんと準備し、知り合いのパトロール他数人から山情報を得るが、「へ?登るの?」という反応をされる。ゆるい気持ちで行動開始。
リフトトップへ。視界も雪もベース程悪くない。なぁに、トレースあるじゃない!とシールを貼り出発(12:00)。だけど直ぐに???トレースは上に登らずにトラバース、、、おかしい。チャンピオンスキー場への連絡トレースかぁ?踵を返す。
結局はノートレースでラッセル開始、登る。。。潜っても膝下なのでさしてキツい運動でもない。ただ、次第に風が強く、顔に雪片が叩き付ける。まぁ、タイムリミットを設けて行ける所までと黙々と進む。汗ばみ、ゴーグルが曇ってくる。
「アリガトゴザイマァ〜ス!」と振り返ると外人さんパーティーが追いついて来た。ラッセルを交代してもらい、ホッとして後を登る。
標高差で100m程登ると、外人さんパーティーはストップ。ここからスキー場へ向けて滑るとの事で「Have a nice ski !」。僕は「あと30分位アップしてトップまで、」と別れる。
再びラッセル登行。やはりこの状況で山頂まで行くのはフツーじゃないみたい。ただ標高は上がっているのだけれど、風も雪も厳しくはならない感じ。
ここを登り切れば、前山の頂稜にたどり着く。
一歩一歩、、、、、
いやっほ〜、前山山頂に到着!(13:45)
石川さん待ちの間に温かい生姜糖入り紅茶をすする。思ったより穏やかな山頂だけど、外したグローブが凍ったから気温はマイナス10℃位か?
さぁて、滝沢尾根の下降開始!(14:12)
深雪新雪へ飛び込む、そこそこ快適な滑降。ただ油断してコケたら、底なしで起き上がるのに一汗。
3シーズン振り位の滝沢尾根を楽しむ、全くのノートレース。今日はツクダさんやコイケーンが一緒でないので、前回のGPSログを確認しながら慎重に。
1400mを切ると、雪が重くなりスピード出ず歩きが入る。
メインディッシュを御馳走になり一服。意味無しポーズ。
最後の沢を渡るポイントがちょっと早すぎて、無駄なトラバースをしてしまう。スキー場への戻りルートも雪が深くて予想外の脚力消耗。
ゲレンデの方が視界悪く、緩めに滑って駐車場着。
今回の悪天候も、teruzo的には許容範囲だったので登って滑って楽しんで来たが、地元の人はこんな天気では入らない状況であったのであろう。妙高の前山・滝沢尾根と言えば、山スキーのメッカや銀座、スタンダードなエリアなのだろうけど。。。
フツーの場所へ行ったけど、フツーの行動ぢゃなかったって事?
ちなみに今回の山スキーは、体力および技術的に二王子の半分以下の消耗であるので、準備体操という感じでもあるのでした。

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