おそらく恒例の滑り納め。今年もスキーとブーツを背負って丸森尾根を登行。
結果的に残雪の少ない年となった今年。滑り納めはどうするかなぁ〜と悩みつつ、いつもの飯豊の門内沢へ。
いずれにせよ単独行となる為、先行者の情報を収集し吟味してからの決定ではある。
単独行スキーで、滑降時に滑落してクレバスに落ちたり、雪渓の崩壊に巻き込まれたら誰にも発見されず、人生が終りである。臆病な行動が命を長らえる手段である。
スキーにブーツを括り着けての尾根登りである。誰しもエッ!?と思われるが、梅花皮沢沿いのへつり道と、崩壊しつつある雪渓を往復するリスクよりも、より安全であるのだ。
但し、滑り降りる予定である雪渓のインスペクションを登りで行えないデメリットはある。
駐車し直ぐに当然の如く、誰か居るだろーな、とまずは「天狗平ロッジ」へ顔出し。竹爺(竹田)さんに挨拶してから出発!
登り出しからしばらくは岩尾根の丸森。自ら選んだ道を頑張るより他ない。
登りの核心部を過ぎ、夫婦清水に到着。標柱が倒れていたので直した。いつもより雪は少ないが水場はまだ雪の下である。(あと2週間位で露出するかな?)
頭上の枝に板を絡ませながら、高みへ。
丸森峰へ到着!これからシール登行、、、のはずが。残雪がいつもより少なく、繋がってない。程良いステップもあり、トレッキングシューズでキックステップしながらそのまま登る。
雪が少ないといっても相変わらずメロウな文覚沢源頭。でも今日は滑らない。
稜線到着!今年も来たぞぉ〜。季節の出迎えだ。
本山。
スキーとブーツを担いで稜線歩き。さわやかな気持ちに、荷の重さは感じない。次回来る時はトレラン姿かな。
青と白と緑、のコントラスト。
楽園。
扇ノ地紙を過ぎてから、門内沢へ飛び込むポイントを検討しながら歩く。
門内岳に到着!大〜好きな眺め。
行動食を食べて小休止。さて!飛び込む!!
雪が少ないせいか、いつもの斜度より緩く感じ、雪もそう固くなくコントロールが利き順調に高度を下げる。
1500mより下るとそろそろ雪面はガタガタに、そこから1300mあたりまでは珍しく落石が散在。耐える滑りを続け、振り返る。我ながら良く滑るよな〜と、いつもの感慨を。
今年も無事に下った。
赤滝の下流側、大岩の手前で板を脱ぎ夏道へ。早いけど安全を優先して、終〜了〜!
梶川出合は梶川側の雪渓に巻いて通過。本流側(梅花皮沢)の雪渓はそろそろ危ないぞ〜!
いつもの滑り納めより短く滑り、夏道は長〜く歩きながら、これで滑り納めでいいな。と自問自答し納得。(去年の鳥海山余興ツーアーの様なシチュエーションはないだろうし。)
湯沢橋を渡ると、ん?サングラスをしているが、見覚えのある顔。弥輔さんだ。今年も宜しくです、と挨拶。天狗平ロッジで顔を洗いつつ雑談。さっぱりしたら温泉に入らなくてもイイやという気分になり、ではまた!と帰宅の途につく。
イイ一日だったので、晩酌はカヴァ。


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