週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
「☆=絶対に観る!」「◎=できれば観たい!」です。あとは優先順位が高い順に並べますが、途中からはテキトーです。
☆
『マイ・バック・ページ』(日本)141分
反戦運動や全共闘運動が激しかった1970年前後の日本を背景にした社会派エンターテインメント……らしい。主演は妻夫木聡と松山ケンイチ。
監督は『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などの山下敦弘。僕が一番好きなのは長編2作目の『ばかのハコ船』です。しょーもない男の人物造型が絶妙でした。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
☆
『キミとボク』(日本)45分
人気FLASHアニメの実写版。アメリカンショートヘアの猫と漫画家を目指す青年との交流を描いているそうです。主演は中村蒼で、猫の声は坂本真綾。
※上映館/伏見ミリオン座
◎
『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』(日本)111分
手塚治虫先生の代表作『ブッダ』のアニメ映画化。3部作の第1部だそうです。30年以上前、夢中になって原作を読んでいた者としては、とりあえず観ておきたいと思いますが……イマイチ気が進まなかったりもします。
※上映館/ピカデリー/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
◎
『プリンセス トヨトミ』(日本)119分
万城目学のベストセラー小説の映画化。大阪を舞台にした奇想天外な歴史ミステリーだそうです。綾瀬はるか、岡田将生、堤真一など、なかなかの豪華キャスト。
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
◎
『アジャストメント』(アメリカ)106分
こちらはフィリップ・K・ディックの短編小説の映画化で、主演はマット・デイモン。運命に逆らおうとする男の奮闘を描くサスペンス・アクション……らしいです。マット・デイモン、こういうタイプの役が多いですよね。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
◎
『それでも花は咲いていく』(日本)105分
前田健監督が自身の小説を映画化。人には言えない心の悩みを抱く3人の男たちを主人公にしたオムニバス作品だそうです。週刊文春で中村うさぎが絶賛していました。
※上映館/シネマスコーレ
◎
『処刑剣 14BLADES』(中国)113分
『イップ・マン』のドニー・イェンが主演の壮大な歴史活劇だそうです。迫力ありそう。
※上映館/ゴールド・シルバー劇場
◎
『ゲンスブールと女たち』(フランス/アメリカ)122分
歌手、作詞家、作曲家、映画監督、俳優として活躍しながら数々の美女と浮き名を流したセルジュ・ゲンスブールの生涯を描く人間ドラマ……らしい。予告編の印象では、かなり面白そう。
※上映館/伏見ミリオン座
◎
『100,000年後の安全』(デンマーク/フィンランド/スウェーデン/イタリア)75分
放射性廃棄物の埋蔵をめぐるドキュメンタリー……らしい。これは勉強になりそう。10万年も保管しなきゃならない廃棄物が発生するようなシステムは、やはり異常だと思います。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎
『ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男』(アメリカ)116分
大富豪、ハワード・ヒューズの偽の自伝を執筆した作家をめぐる人間ドラマ……らしい。実際に起きた事件に基づいているそうです。監督はラッセ・ハルストレム、主演はリチャード・ギアという『HACHI 約束の犬』コンビ。というか、こちらの作品の方が先に作られていたみたいです。
ラッセ・ハルストレムといえば『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』といった佳品が多いわけですが、最近あんまり日本では注目されないですね。と思いつつウィキペディアを見てたら、この人の奥さん、レナ・オリンなんだ。へーっ。
※上映館/シネマスコーレ
『悲しみのミルク』(ペルー)97分
母親の苦悩が母乳を通して子どもに伝染する「恐乳病」という南米ペルーの言い伝えを基にした寓意劇……らしい。ベルリン国際映画祭金熊賞に選ばれるなど、国際的に高い評価を受けたそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『ドリーム・ホーム』(香港)96分
高級マンションに暮らす住民に対して無差別殺人を繰り返すOLの猟奇的な凶行を描くバイオレンス・スリラー……らしい。残酷描写がハンパないそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『パーフェクト・ホスト-悪夢の晩餐会-』(アメリカ)93分
こちらも怖そうな作品。『ソウ』シリーズのプロデューサーが関わっているそうです。
※上映館/イオンシネマ・ワンダー
<ポーランド映画祭>
『裏面』『救世主広場』『ぜったいにダメ!』『あなた、嘘をつかないで』の4本を上映。
※上映館/名古屋シネマテーク
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『アウェイク』を観ました。やっぱり映画ってのは、余分な情報を持たずに観るのが一番! そのことを痛感させられた映画でした。ほら、たとえば『ブラック・スワン』とかって、終盤の映像を予告編とかTVスポットとかでジャンジャン流してたじゃん。なので、どうしても「最後はああいう風になるんだよね?」って思いながら観ちゃうもんね。
『アウェイク』に関しては予告編を見る機会もなかったし、もちろんチラシとかもほとんど読んでなかったわけです。ただ単に「ジェシカ・アルバが出てるなら観なきゃ」と思ってただけ。で、実際に観てみたら、これがもう、面白いのなんの。「オレが観たかったのは、こんなジェシカ・アルバだ!」と心底思いました。それに、久々に見たレナ・オリンが素晴らしすぎ。今年の外国映画の主演女優賞はジェシカ・アルバ、助演女優賞はレナ・オリン、と決めちゃってもいいんじゃないでしょうか。序盤で登場する日本人の日本語が下手すぎるなどツッコミどころもいくつかあるんですが、超オススメです。
で、その興奮が覚めやらぬまま、翌日に『キラー・インサイド・ミー』を観ました。こちらもジェシカ・アルバ出演作。「田舎町で真面目に生きていた警官が自らの中にある暴力的な衝動を抑えきれなくなり……」という話で、これまた見応えがありました。そして、こちらでもジェシカ・アルバが見事な好演。しかも、あんな姿を……どんな姿か言いたいんですが、ネタバレになるので伏せておきます。
『少女たちの羅針盤』も観たんですが……えっと、なんとも中途半端にヘンテコな映画でした。演劇に情熱を燃やす女子高生たちの奮闘を描いた青春モノであり、ある殺人事件の謎を解いていくミステリーでもあるんですが、その2つの要素が上手く噛み合っていません。成海璃子の熱演は空回りしているし、他のキャストもみんな素材としては良さそうなのに、それを上手く活かされていないように感じました。残念。
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映画情報サイトを見ていたら、ものすごく久しぶりにエステラ・ウォーレンの名前を見かけました。そしたら……
http://www.cinematoday.jp/page/N0032616
「酒気帯び運転、公務執行妨害で逮捕のエステラ・ウォーレン 自ら手錠を外して警察署から逃走」だって。うわー。まあ、アメリカの役者では珍しいことじゃないわけですが、それにしたって……。
かと思えば、リンジー・ローハンは相変わらずなご様子。昔は明朗快活なイメージだったんだけどなぁ。
http://www.cinematoday.jp/page/N0032636
ジェシカ・アルバがこの手の騒動を起こさないことを、ひたすら願っております。まあ、真面目な子だから(もちろん会ったことないけど)大丈夫だよね?

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