週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
今回から、よっぽど気になってる作品以外の説明は基本的に省略。タイトルの横の<シネマトゥデイ>という文字をクリックすると丁寧な紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
☆
『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』(アメリカ)96分<シネマトゥデイ>
殉職して幽霊になってしまった刑事コンビが悪霊を退治する、というコメディ。なかなか楽しそう。とはいえ、さほど強烈に観たいとは思わなかったんですが、この映画、なんとケヴィン・ベーコンが出てるじゃん。ならば観なきゃ。
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎
『人類資金』(日本)140分<シネマトゥデイ>
戦時中に日本軍が秘匿した「M資金」を題材にした壮大なサスペンスらしいです。監督が阪本順治なので、たぶん見応えあるんじゃないかと思います。佐藤浩市、香取慎吾、森山未來などに加えて、なんとヴィンセント・ギャロも出演!
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎
『ダイアナ』(イギリス)113分<シネマトゥデイ>
ダイアナ元イギリス皇太子妃の最期の2年間が描かれているそうです。演じてるのはナオミ・ワッツ。すごく好きな女優さんなんですが、その割にはあまり出演作を追っかけてませんです。かたじけない。
僕の場合、外国映画を観ていて「この人、すっごいキレイじゃん。誰だっけ?」と思った場合、50%以上の確率で、それはナオミ・ワッツです。『J・エドガー』とか『イースタン・プロミス』とか『恋のロンドン狂騒曲』とかね。
※上映館/伏見ミリオン座/イオンシネマ・ワンダー/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎
『イップ・マン 最終章』(香港)100分<シネマトゥデイ>
またもやイップ・マン映画。今回は晩年が描かれているそうで、演じるのはなんとアンソニー・ウォン! ほぼ間違いない面白いと思います。
※上映館/ピカデリー
◎
『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』(アメリカ)88分<シネマトゥデイ>
ティーンエイジの殺し屋女子コンビを描いてるそうです。面白そう。演じるのは『ハンナ』で主役を演じたシアーシャ・ローナンと、『シン・シティ』に出ていたアレクシス・ブレデル。
※上映館/センチュリーシネマ
◎
『ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界』(イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア)90分<シネマトゥデイ>
1960年代のロンドンを舞台に、思春期の少女が成長していく姿を描いた青春ドラマ……らしい。エル・ファニングが出てるってことなので、できれば観たいと思ってます。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎
『黒いスーツを着た男』(フランス/モルドバ)101分<シネマトゥデイ>
フランスで人気の美形俳優、ラファエル・ペルソナーズの主演作。確かに、ものすごく端正な顔立ちですよね。目の保養になりそう。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎
『サイトシアーズ〜殺人者のための英国観光ガイド〜』(イギリス)88分<シネマトゥデイ>
行く先々で凶行を重ねていくカップルを描いたコメディー……らしい。オフビートな笑いと過激なバイオレンス描写が満載だそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎
『少女と夏の終わり』(日本)92分<シネマトゥデイ>
ある山村で生活している少女たちの精神と肉体の成長を描いた群像ドラマ……らしい。こういうタイトル、そそられます。
※上映館/シネマスコーレ
○
『蠢動 -しゅんどう-』(日本)102分<シネマトゥデイ>
1982年に自主制作した16ミリ作品を、その監督自身がリメイクした時代劇だそうです。その心意気、アッパレですね。『地獄でなぜ悪い』の映画バカ連中を思い出します。
※上映館/名演小劇場/中川コロナシネマワールド
○
『ブロークンシティ』(アメリカ)109分<シネマトゥデイ>
マーク・ウォールバーグ&ラッセル・クロウ主演のクライム・サスペンスだそうです。キャサリン・ゼタ・ジョーンズが物語の鍵を握る市長の妻役……って、それ『ロック・オブ・エイジズ』と同じじゃん! でも面白そう。
※上映館/イオンシネマ大高
○
『101回目のプロポーズ 〜SAY YES〜』(日本/中国)106分<シネマトゥデイ>
まさかのリメイク。リン・チーリンは大好きだけど、あんまり観る気が起こらないなぁ。まあ、実はオリジナル版は少ししか見たことないんですが。今回、武田鉄矢も出てるそうです。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『カイロ・タイム 〜異邦人〜』(カナダ/アイルランド)90分<シネマトゥデイ>
エジプトを舞台にしたロマンチックな愛の物語、らしいです。
※上映館/名演小劇場
『バトル・オブ・ヒロミくん!〜The High School SAMURAI BOY〜』(日本)100分<シネマトゥデイ>
竹内力主演のアクションコメディー第2弾、だそうです。なんと、学ラン着用だと500円だって。
※上映館/センチュリーシネマ
『キタキツネ物語 35周年リニューアル版』(日本)97分<シネマトゥデイ>
1978年に公開された『キタキツネ物語』をリニューアルした感動作、てことなんだけど、リメイクじゃなくてリニューアル? 撮り直したわけじゃなくて過去の映像を使ってるってことなのかな? よく分かりません。
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
『さなぎ 学校に行きたくない』(日本)103分<シネマトゥデイ>
不登校だった少女と家族、そして友人たちの姿を14年にわたって追い続けた感動のドキュメンタリー……らしいです。
※上映館/シネマスコーレ
『エビデンス −全滅ー』(アメリカ)94分
「遺伝子震撼!!映画まつり」として公開される中の一本みたい。詳しいことは各自で調べて。
※上映館/中川コロナシネマワールド
『メサイア-漆黒ノ章-』(日本)110分<シネマトゥデイ>
どうやら演劇と連動しているそうです。
※上映館/中川コロナシネマワールド
『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』(イギリス)100分<シネマトゥデイ>
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『まどか☆マギカ』の前後編、109とTOHOベイシティで上映されます。前にも書いた通り、僕にとっては去年のベストワン映画でした。未見の方々はこの機会にぜひ! そんでもって26日からは、いよいよ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』公開。楽しみです。しかし、また混むんだろうなぁ。
ミッドランドシネマ名古屋空港では、今日から20日まで5周年記念ってことで一律1000円になるそうです。3Dとかは別ね。実は今週の月曜、『キッズ・リターン 再会の時』を観るために久々に行ってきました。
センチュリーシネマの女性1000円デー、12月から水曜日になるそうです。何で?
http://www.eigaya.com/blog/info/2013/10/17/century-surviceday/
* * * * *
今週は月曜が休みだったので、またまた映画を4本も観ちゃいました。もっとペースを下げようと思ってるんですが……。
●クロニクル ※ネタバレあり
思っていた以上に重苦しい展開だったので、ちょっとビックリ。まあ、チラシとかもシリアスな雰囲気だったわけですが、それでももうちょっとコメディっぽいノリかと予想してました。いや、実際、主人公たち3人組が超能力を身に付けてしばらくは能天気だったり爽快だったりする描写もあります。しかし、いろいろあって3人組のうち一人が死んでしまうわけよ。ここで「ええっ」と思いました。
そこからは急転直下。主人公は悪魔に取り憑かれたかのように暴走し、もう一人はそれを食い止めようと必死になります。しかし負のパワーに支配された主人公には破滅へ向かって進むしか道はなく……というわけで、それなりにハートウォーミングな結末を期待していた僕としては、ひたすらどんよりした気分になっちゃいました。いや、だからって面白くなかったわけじゃないし、かなり見応えはあったわけですが。
●「また、必ず会おう」と誰もが言った。
見栄を張るため、ついつい友だちにウソをついてしまう男子高校生が主人公。で、彼は「東京へ行ったことがある」というウソをホントにするために東京へ行き、そこでいろんな人たちと出会うわけです。その中で彼は次第に人間として成長していくんですが、全体的に現実味に欠ける描写が多く、どうも物語に入り込めませんでした。とはいえ、ラストシーンにはちょっとグッと来ました。
●陽だまりの彼女 ※ネタバレあり
中学校時代の同級生だった男女が社会人になって再会して恋に落ちる、というのが序盤の展開。そのあたりの描き方、すごく情緒があります。
ただ、この映画のキモは、彼女が抱えていた秘密が明らかになるところ。その秘密に対して「そりゃ強引ちゃう?」と思う人もいれば、素直に納得して感動する人もいるでしょう。僕は、その中間。というより、彼女がもともと○だったというなら、それをもっと話の中で活かしてくんなきゃ、と思いました。
たとえば、動くものを見るとついついじゃれてしまう、とか。あるいは、ミルクを飲む時に舌を出してしまう、とか。そういう○の習性をところどころに入れると、もっと説得力が増したのではないでしょうか。まあ、やりすぎると早い段階でバレるので、ほどほどにすべきでしょうが。
結局のところ「○の恩返し」とでも呼ぶべき話なので、世の○好きは観ておいた方がいいんじゃないでしょうか。以上、肝心な部分は伏字にしておきました。
●キッズ・リターン 再会の時
ボクサーを演じる平岡祐太が素晴らしい! きっと入念にトレーニングを積み、身体を鍛えていったんだろうね。その成果がスクリーンから伝わってきました。試合の場面の撮り方も的確。変に臨場感を持たせようとしなかったことが、逆に迫力を生み出していたように感じました。
ただし、ストーリー自体はいまひとつ。三浦貴大演じるヤクザ側の話にはさっぱり面白味が感じられません(それが「ヤクザの衰退」を象徴している、という見方も可能でしょうが)。三浦貴大が好演していただけに、ちょっと残念。
しかし、それにしたって、客が自分を含めて2人だけとは! 映画としては魅力に欠けるけど、平岡祐太と三浦貴大の佇まいや演技は素晴らしいので、お時間がある方はぜひご覧くださいませ。
読み終えた本は2冊。
●人類滅亡を避ける道 関野吉晴対論集
船戸与一氏との対談も収録されていたので読みました。印象に残ったのは、いまどきの「草食系男子」に言及している方々が、一人残らずそれを肯定的に捉えていること。ほら、よくマスコミとかでは「最近の若者は上昇志向が乏しい」みたいに否定的に語られることが多いじゃん。でも、ガツガツと上を目指して突き進んできた故に今の格差社会、原発容認社会を生んだことを考えると、いたずらに私利私欲に走ろうとしない若者たちの方が、地球の未来にとっては心強い存在であるように僕も感じていました。
ちなみに、あとがきによると船戸さんの『満州国演義』は全9巻で完結するみたい。残り2巻ですね。で、今は悪性の腫瘍と闘いながら執筆しているそうです。楽しみにしていますが、くれぐれも無理のない程度に!
●発達障がいの子ども お金のこと 親が亡くなった後のこと/平野厚雄
図書館の新刊コーナーで見かけて衝動借り。そろそろ将来のことを真面目に考えなきゃアカン、ってことで。保険や税金のことなど、勉強になりました。
* * * * *
先週金曜の高橋徹也ライブ、素晴らしかったです。どちらかと言えば静かな曲が多かったんですが、そこに込められた熱量は相当のものだと感じました。で、その熱量を一気に放出した『真っ赤な車』は圧巻。知的で学者肌っぽい外見とは裏腹に、ものすごく野性味を感じさせるシンガーだと感じました。名曲中の名曲『チャイナ・カフェ』も聴けたので大満足。。
アンコールの一曲がYouTubeにアップされてたので、ぜひぜひ見てみて。
https://www.youtube.com/watch?v=mfU-0N9wfzo
明日と明後日、テレビ塔で「SOCIAL TOWER MARKET 2013」というイベントが開催されるわけですが、なんとチャラン・ポ・ランタンのライブもあるじゃん。しかも大トリ! 日曜の15:40からだそうです。見たいなぁ。
http://socialtower.jp/
ちょこっとテレビの話題。Eテレで木曜の夜にやってる『亀田音楽専門学校』、めちゃめちゃ面白いです。「シークレット転調」も「ヨナ抜き音階」も、僕は全然知りませんでした。まあ、亀田さんが命名したわけだから知らないのは当然でしょうが、そういうテクニックや手法があること自体まったく知らなったわけです。いやはや勉強になりますわ。
http://www4.nhk.or.jp/kameon/
なお、シークレット転調やヨナ抜き音階に関しては、僕がグダグダ説明しても伝わりづらいでしょうから、こちらをご参照ください。これまでの3回の内容が簡潔にまとめられています。
http://realsound.jp/2013/10/e.html
http://realsound.jp/2013/10/akb48j-pop.html
http://realsound.jp/2013/10/post-136.html
最後にラジオの話題。NHK-FMの『ソングアプローチ』、27日の回は松本隆特集だそうです。面白そう。
http://www4.nhk.or.jp/approach/
そんでもって来週火曜日、またまた『みうらじゅんのサントラくん』オンエアです。お忘れなく。
http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/
そうそう、この前の土曜日、生まれて初めて点滴ってヤツを体験しました。考えてみると生まれてから50年以上も点滴未経験だったってのは、すごく幸福なことですよね。あ、今は完全に健康体なのでご心配なく。

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