すんません、なんだかんだで2週間ぶりの更新になっちまいました。
というわけで、週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
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『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』(日本)116分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
長澤まさみ出演作! というわけで、観ないわけにゃいきません。林業を題材にしたコメディっぽい作品みたいですね。主演は染谷将太で、監督は『スウィングガールズ』などの矢口史靖。
※上映館/ピカデリー/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
☆
『ブルージャスミン』(アメリカ)98分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ウディ・アレンの新作。というわけで、観ないわけにゃいきません。主演のケイト・ブランシェットは、この作品でアカデミー賞最優秀主演女優賞に選ばれています。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
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『百瀬、こっちを向いて。』(日本)109分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
中田永一(乙一)の小説の映画化。元ももいろクローバーの早見あかりが主演ってことで、かなり話題になっていますね。
原作は1ヶ月ぐらい前に読んだわけですが、4本の短編の中で一番地味な話が映画化されるってのが、ちょっと不思議ではあります。というか、そもそもそれが単行本のタイトルになるのも不思議なわけですが。
※上映館/センチュリーシネマ
◎
『ライヴ』(日本)105分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
よく分からないけど、往年の角川映画へのリスペクトに満ちた作品だそうです。原作は山田悠介で、監督は井口昇。どんな内容なのか、かなり気になります。
※上映館/109シネマズ名古屋
◎
『ダーク・ブラッド』(アメリカ/イギリス/オランダ)86分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
リヴァー・フェニックスの遺作。未完のままお蔵入りになっていたのを監督が完成させて公開に漕ぎ着けたそうです。
名演小劇場では、リヴァー・フェニックスの代表作『アメリカンレガシー』『マイ・プライベート・アイダホ』も近々上映されるようです。
※上映館/名演小劇場
◎
『シークレット・チルドレン』(アメリカ)103分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
近未来を舞台に、迫害されるクローンたちの生き残りをかけた壮絶な生き様を描いたSFヒューマンドラマ……らしい。アメリカ映画ですが、監督は日本人の中島央という人。
※上映館/中川コロナシネマワールド
○
『おとなの恋には嘘がある』(アメリカ)93分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
バツイチ女性と元夫であるダメ男との恋の行方を描いたラブコメディー……らしい。この映画、ミリオン座では1000円均一だそうです。
※上映館/伏見ミリオン座
『肉』(アメリカ)105分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
かなり残酷な描写が多いホラーのようです。名古屋シネマテークでは17日から。
※上映館/中川コロナシネマワールド
『神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃』(イタリア/ポーランド)120分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/伏見ミリオン座
『ネルソン・マンデラ釈放の真実』(南アフリカ)84分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ネルソン・マンデラの解放に尽力したフランス人ビジネスマンの功績を辿ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名演小劇場
『台風一家』(日本)81分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
『星座』(日本)93分 <ムービーウォーカー>
どちらも奥秀太郎監督の作品。過去に『カインの末裔』と『USB』を観たのですが、僕にはさっぱり……まあ、相性の問題かな。
※上映館/名古屋シネマテーク
『まちや紳士録』(日本)88分 <ムービーウォーカー>
福岡に現存する100年以上に及ぶ町家の保存に迫ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『恋愛の温度』
(韓国)112分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/シネマスコーレ
『結婚前夜 マリッジブルー』(韓国)118分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ大高
『Mimi 劇場版 前編』(韓国)109分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『えいがパンパカパンツ バナナン王国の秘宝』(日本)60分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『れっしゃだいこうしん ザ★ムービー しんかんせんとわくわくでんしゃ大集合』(日本)45分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/イオンシネマ・ワンダー/イオンシネマ大高
<大林宣彦短編集>
『EMOTION=伝説の午後=いつか見たドラキュラ』など、60年代に発表された短編を3プログラムで上映。さらに20日(火)からは『青春デンデケデケデケ』も。
※上映館/シネマスコーレ
<変態アニメーションナイト>
※上映館/シネマスコーレ
『ルパン三世 カリオストロの城』(日本)100分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
言わずと知れた名作。デジタルリマスター版だそうです。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
明日と明後日は栄ミナミ音楽祭。原田真二、南佳孝、kainatsuなどのライブもあります。行きたかったけど無理そう。
http://www.sakaeminami.com/ongakusai/
* * * * *
連休中はほとんど仕事が入らなかったので、完璧にスケジュール通りに映画を観ることができました。計12本。
●ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
●5つ数えれば君の夢
●そこのみにて光輝く
●8月の家族たち
●アメイジング・スパイダーマン2
●映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
●L・DK
●チスル
●アクト・オブ・キリング
●はなればなれに
●ネイチャー
●プリズナーズ
話題になっている『アクト・オブ・キリング』は、今を生きる人々すべてにとっての必見作。インドネシアで起きた大虐殺に関わった者たちが次々に登場するドキュメンタリーなんですが、それはほとんどすべて加害者、つまり虐殺した側の人間なわけです。そんでもって、彼らは自分たちがどうやって共産主義者(及び、そう疑われた人たち)を殺したのかを、ものすごく自慢げに、嬉々としながら語るのです。まるで武勇伝を語るように。
そして彼らは自分たち自身の当時の行動を再現した映画を作ることになり、その過程をカメラは追いかけていくわけですが、これが何とも脱力感満載。笑っていいのか怒るべきか、観る側を戸惑わせます。しかも、その中心人物であるオジサンは、とても味わい深い佇まいで、かなりの洒落者。つまり、極めて魅力的な外見をしているわけで、だから余計に悶々とした気持ちでスクリーンを見続けることになります。
圧巻は……いや、圧巻ってことはないけど、加害者である彼らがテレビ番組に出て、その武勇伝というか蛮行を誇らしそうに語る場面。ここまで観てきた観客は彼らの「異常性」をすでに理解しているわけですが、その番組の司会者である若い女性アナウンサーが彼らを完全に英雄として扱い、自慢話を聞き出そうと満面の笑顔で語りかけるのを見ると、再び暗澹たる気持ちになります。もしかしたら変なのは自分なのかも、と思ったりして。
『アメイジング・スパイダーマン2』は期待以上の面白さで大満足。重要な役割を果たすことになる幼なじみは1作目の時点で出しておくべきだったと思うけど、まあ、それは些細なことですね。
終盤の展開にはビックリ。まさか○ぬとは……でもまあ、そういう流れの方が原作には近いみたい(だよね?)。何はともあれ、3作目が楽しみです。
ところでエンドロール中に別のシリーズ映画のキャラクターが出てきたわけですが、これは今後あのシリーズがスパイダーマンと何らかの形で絡むってこと? アベンジャーズみたいなノリになったりするの? だとしたら楽しみでもあるんですが、ややこしくなるだけの気もします。どうなんだろ。
賛否が激しく分かれているらしい『5つ数えれば君の夢』、僕は好きです。カットを割らない会話のシーンが続く中盤では少々退屈したんですが、クライマックスが最高に素敵。エンドロールも素晴らしかったです。
『8月の家族たち』は、ちょっと前の『ネブラスカ』と並んで、家族や親族の厄介さと鬱陶しさとかけがえのなさを見事に描いた作品。母と娘が繰り広げる舌戦にはいたたまれない気分になりましたが、似たようなことはあちこちの家庭でも繰り広げられているような気もします。
『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』は、今の日本社会が持つ「父権復活」のムードを風刺した社会派チックな作品。しょーもないギャグも散りばめられているものの、かなり奥が深い内容でありました。このシリーズを語る時、どうしてもオトナ帝国と比べてしまうわけですが、まあ、それは野暮ってもんでしょ。これはこれ、あれはあれ。
『そこのみにて光輝く』は、真っ当に生きていくことの難しさを丁寧な描写で綴った秀作。主演の3人(綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉)も素晴らしいですが、立場にモノを言わせて狼藉を働きまくる高橋和也が、ものすごく憎々しくて存在感たっぷりでした。
すんません、ちょっと時間がなくなったので、あとの感想は省略。また時間があれば書くかも。
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この2週間ほどで読み終えた本も12冊。面白いのも全然面白くないのも含めてあれこれ読み過ぎて、頭の中がゴチャゴチャしてます。
●大人ドロップ/樋口直哉
●南冥の雫 満州国演義8/船戸与一
●映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?/斉藤守彦
●さようなら、オレンジ/岩城けい
●女のいない男たち/村上春樹
●ビアンカ・オーバースタディ/筒井康隆
●暗い廊下とうしろの玄関/押切蓮介 ※マンガ
●芸人前夜/中田敦彦
●解縛 しんどい親から自由になる/小島慶子
●ロックの闘い 1965-1985/サエキけんぞう
●ポエムに万歳!/小田嶋隆
●名古屋シネマノスタルジー わが青春の三番館/桑原成順
船戸先生の『満州国演義』シリーズ8作目、やっとこさ読み終えました。いよいよ終盤に突入したわけですが(確か次の巻がラスト)、今回は最後にアッと驚くような展開が待ち受けていました。まさか、あの○郎が! もちろん、いずれ誰か(もしくは全員)がそういうことになるとは思ってたけど、まさか○郎とは……。悲しいです。

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