週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
☆
『幕が上がる』(日本)119分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
ももいろクローバーZ主演作。原作は平田オリザによる青春小説。すごく清々しい気持ちになれる話だったので、どんな風に映画化されているのか楽しみです。しかし、もっと大規模に公開してもいいんじゃない?
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎
『プリデスティネーション』(オーストラリア)97分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
ロバート・A・ハインラインのSF小説の映画化。タイムトラベルものなので、ぜひとも観たいと思ってます。主演はイーサン・ホーク。
※上映館/109シネマズ名古屋
◎
『破れたハートを売り物に』(日本)100分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
甲斐バンドの楽曲をモチーフに、青山真治、榊英雄、長澤雅彦、橋本一、三島有紀子という5人の監督がそれぞれの視点で制作した5本の短編からなるオムニバスムービー、とのこと。こんなに売れっ子監督ばかり揃えたことに、ちょっと驚きました。
で、観ようと思っていたんですが、料金が高いので(20分間のライブの生中継付きで3000円)躊躇しているうちに、完売になってしまいました。再上映の機会があれば観ようと思ってます。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『くちびるに歌を』(日本)132分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
アンジェラ・アキの『手紙 拝啓 十五の君へ』をモチーフにした小説の映画化。中学校の合唱部を舞台にした青春ドラマです。主演は新垣結衣で、監督は『ホットロード』『アオハライド』の三木孝浩。この作品、試写会で観ました。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
◎
『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』(日本)118分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
能登を舞台に珈琲店を営む女主人と隣人女性との交流を描いたヒューマンドラマ……らしい。主演は永作博美と佐々木希。
※上映館/ピカデリー
◎
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(アメリカ)115分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
フードトラックの移動販売を始めた一流レストランの総料理長の旅をコミカルに描いたヒューマンドラマ……らしい。主演・監督はジョン・ファヴロー。ロバート・ダウニーJr.、スカーレット・ヨハンソンも出演。
※上映館/伏見ミリオン座/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎
『女神は二度微笑む』(インド)123分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
失踪した夫を捜すため、混沌とした熱気が渦巻くコルカタ(カルカッタ)を訪れたヒロインの過酷な運命を描いたサスペンス……らしい。かなり面白そう。
※上映館/名演小劇場
○
『振り子』(日本)100分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
お笑い芸人、鉄拳のパラパラ漫画の映画化。とある夫婦の生涯を描いたヒューマンドラマ……らしいです。主演は中村獅童と小西真奈美。
※上映館/中川コロナシネマワールド
○『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』
(韓国)113分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
実在の女子中学生集団性暴行事件を映画化した人間ドラマ……らしい。出演は『サニー 永遠の仲間たち』のチョン・ウヒ。
※上映館/シネマスコーレ
○
『パーフェクト・プラン』(アメリカ)90分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
偶然手に入れた大金が原因でトラブルに巻き込まれていく夫婦の姿を描いたサスペンス……らしい。主演はジェームズ・フランコとケイト・ハドソン。稲沢と豊橋のユナイテッド・シネマで上映。
『アナベル 死霊館の人形』(アメリカ)99分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
『死霊館』で人々を恐怖に陥れた呪いの人形アナベルの誕生と秘密を描いたホラー……らしい。
※上映館/109シネマズ名古屋
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』(日本)62分? <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
今回はシャアが主人公みたい。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
●ドキュメンタリー
◎
『パンク・シンドローム』(フィンランド/ノルウェー/スウェーデン)85分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
知的障害者4人で構成されるパンクバンドを追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎
『劇場版 Bisキャノンボール2014』(日本)120分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
話題作『劇場版 テレクラキャノンボール2013』のコンセプトで、アイドルグループBiSの解散ライブ前後3日間の様子を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/シネマスコーレ
『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』(日本)116分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/109シネマズ名古屋/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『圧殺の海 沖縄・辺野古』(日本)109分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/名古屋シネマテーク
『イザイホウ』(日本)49分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/シネマスコーレ
●特集上映など
◎
<ラブストーリーズ>
『マリアの乳房』『妻が恋した夏』『逢いびき』『LAST LOVE/愛人』『愛の果実』『農家の嫁 あなたに逢いたくて』
※上映館/名古屋シネマテーク
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のR18+バージョン、明日からTOHOシネマズ名古屋ベイシティで上映されるそうです。
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今日も例によってあんまり時間がないです。取り急ぎ、あれやこれやの感想を少しずつ。
<映画>
●くちびるに歌を ※試写
やたら「泣ける映画」みたいに喧伝されていたので「オレは泣かねえぞ」と斜に構えて観ていたわけですが、序盤、ある少年が自らの境遇をモノローグで語る場面で早くも落涙。その後も何だかんだで5回ぐらいウルウルしました。
ただ、クライマックスで……あ、ちょっとネタバレします。あのさ、いくらなんでも出産しようとしている最中の妊婦の耳元に携帯電話(スマホ)を押し当てるってのはアカンちゃう? しかも、すぐ近くに医療機器がある状況で。
とはいえ、すごく胸が熱くなる場面やセリフがあるし、構成の巧みさにも感心しました。オススメ。
●娚の一生
アラサーの元OLと50代の大学教授との恋愛を描いた作品。ベタな展開だけど、なかなか楽しめます。ただ、トヨエツ演じる教授はやたらと前近代的というか、ちょっと粗野すぎじゃない? 煙草をポイ捨てするシーンとかは、どういう意図で入れたんだろ。
この映画で何より印象に残ったのは榮倉奈々の背の高さ。『くちびるに歌を』のガッキーも長身だったけど、榮倉奈々もなかなかのものです。台所で洗い物をする場面があるんだけど、すげーやりづらそうだもん。
●フォックスキャッチャー
実に奥が深い作品。劣等感というのは人間を発奮させる原動力にもなり得るわけですが、下手に財産や社会的地位がある者が劣等感の塊だと時として悲劇を生む、というか、周りの者を悲劇に追い込んでしまう場合が多いんじゃないでしょうか。その典型例っぽい話。
●ワンダフルワールドエンド
売れない女性アイドルと、そのファンである女の子が主人公。この二人が仲睦まじく遊ぶ場面が素晴らしくドリーミーで愉快。橋本愛の演技は演技と思えないほど真実味があって、いまどきのアイドル事情というものについて考えさせられました。
●悼む人
人間の生と死について真摯に問いかける作品……ではあるんだけど、高良健吾演じる主人公の心情が伝わってこないのが致命的。いや、高良君自身は健闘しているんだけど、語られるエピソードにいまひとつ真実味が感じられないので、胸に迫ってこないわけです。力作ではあるけど、ちょっと惜しい感じ。むしろ、もっとセリフを減らして映像で語らせた方が良かったかも。
<本>
●きょうの猫村さん/ほしよりこ 第7巻
●カーサの猫村さん/ほしよりこ 第1〜2巻
すっかりほしよりこワールドにハマってます(と言いつつ図書館で読んだわけですが)。ほのぼのした味わいと、その中に一貫して存在するヒリヒリした気分のバランスが絶妙。そのヒリヒリ感を全面に出した『逢沢りく』も傑作だったし、ほしよりこ作品、これからも追っかけていきたいと思っています。
●別冊映画秘宝 タイムトラベル映像読本
タイムトラベル映画が大好きな僕としては大いに楽しめるし勉強になる本なんだけど、あまりにも誤記や誤字が多すぎ。と思っていたら、アマゾンのレビューで同じようなことを指摘している方がいました。映画関連の本って、なんでこんなに誤字が多いんだろ。
●教養としてのプロレス/プチ鹿島
この本も誤字が目立つけど、まあ許容範囲内……かな。プロレス好きではない僕が読んでも楽しめる本だったけど、当然ながらプチ鹿島がラジオで語ってきたことと重複しているので、ちょっと新鮮味に欠けました。あと、これは東京ポッドの3人を含む多くのラジオDJに共通してることだけど、やはり書いたものを読むより喋ってるのを聴く方が面白い……なんて言ったら身も蓋もないですね。
で、今は船戸与一先生の『残夢の骸 満州国演義9』を毎晩ちょっとずつ読んでます。これが最終巻だと思うと何とも淋しい気もしますが、まずは読み終えなきゃね。
じゃ、急いで打ち合わせに行かなきゃいけないので、このあたりで。誤字脱字があったら失敬。

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