先ほど数時間前に届いたばかりのアンティークのダイヤモンド
リングです。現代、ダイヤモンドのジュエリーを選ぶときに
基準となる大きなもののひとつに鑑定書があげられると思います。
アンティークのダイヤモンドのリングには通常鑑定書がついて
いません。
私がアンティークのダイヤモンドを選ぶ基準は・・・
ぱっと見て素敵か?素敵でないか?好きか?嫌いか?コンディショ
ンは良いか?そのリングが作られたとされる時代に合ったデザイン
で作られているか?(時々、リングの一部だけ古い物など見かける
ので、それは買わない)
それから付け心地は良いか?
単純に言うとそれだけのような気がします。
今日届いたリングは、2.15CTの大粒のコロリとしたクッションカットを
使用したリングです。少し黄色みがかかっていますが、アンティーク
ダイヤモンド独特の石の深さと光を跳ね返す力があり、魅力的な石
だと思います。リングのデザインもプラチナがジュエリーに使われ
始めた20世紀初頭の頃の物で、ゴールドとプラチナの二色使いに
なっています。
このようにゴールドとプラチナの二色の金属が使われた時代は1890
年頃から1905年くらいまでととても短い間ですが、この時代に作ら
れたジュエリーは繊細なミル打ちが施されていたり、センターの石
が目立つように脇石にはわざとあまり光らないローズカットや
シングルカットの小さな石をいれたりと隠れたテクニックが光る作品
が多いのが特徴です。現代のジュエリーではコンビと呼ばれるあまり
素敵でない(苦笑)地金製品が多いのですが、このリングのような
2色使いは石を引き立たせて、肌の色ともなじみやすくなり、身に
着けた印象がとても優しいことが特徴です。


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