海外のお客様にお誘いを受けて京都へ行ってきました。
日本の骨董好きのお客様を京都の骨董店にご案内して
いるつもりが、私も骨董好きの血が騒いでしまいお客様
よりも夢中で古い引き出しにいっぱい入った骨董屋さん
の帯留めコレクションから選びに選んで久しぶりの個人的
なお買い物を楽しみました。
もちろん仕事にしている西洋のアンティークは大好きですが
日本の職人芸の粋を集めた小さな帯留めはデザイン、技術の
面で素晴らしく沢山コレクションをしています。
いつかゆっくりとまとめて年代や技術なども書いた本を出し
たいと思っています。
久しぶりに凄く欲しい物を衝動買い、(大人買い?)して
しまいましたが、家に帰りこのブログを見ながらゆっくりと
眺めても全く後悔は無し。
やはり良いものとは人を惹きつける力が強いのだなぁ、と
思いました。
赤銅、四分一など日本特有の合金を使った彫金の帯留め。
この金属の色を出す色あげには大根おろしなどを使ったりして
日本ならではの技法で製作されています。
恐らく当時はハイカラな鳥だったインコの帯留め、オパール、トルコ
石珊瑚、オニキス、ブルーカルセドニーなどの石を組み合わせてあります。
まさにアールヌーボー、四分一と金の組み合わせ、こうもりのモチーフ
をつけてどこへお出かけしたのでしょうか?
鼈甲に真珠貝、珊瑚の象嵌、海外などに輸出された芝山細工のながれを
組んだ技術で作られたと思われます。お正月用なのでしょうね。
彫金譚金の技が光るウサギの帯留め。
こちらは蒔絵の塗りの金魚。
全て研究資料で非売品です。ごめんなさい。

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