6月にご結婚されたスゥエーデン王女Victoria。
日本からは皇太子さまもご出席されたのでニュースで報道されま
したが画像が小さかったのでこのカメオのティアラにお気づきに
なられた方は少ないのではないでしょうか?
このウェディングの事が雑誌25ansに詳しく取り上げられて
いたり海外のアンティークジュエリーの業者さんからそのカメオ
の素晴らしさと真珠とカメオ以外の石を使っていない珍しい
ダイヤモンドの入っていないティアラとして話題になっています。
このカメオのティアラはショーメの前身であるニトー商会が製作
したそうです。ニトー商会は1780年に宝石職人のニトーにより
創業されましたが、丁度この時代はナポレオンが頂点を極めようと
していた頃と重なり、フランス王家とショーメが深く関わること
になる運命的な事件が起こります。
ある日ニトーの店の前で、ナポレオンの馬車を引いた馬が突然
暴れだし、事故を起こしてしまいます。
ニトーは素早く負傷したナポレオンを店に運び入れて介抱。
これがきっかけとなり、ナポレオンのお気に入りとなったニトー
は皇帝となるナポレオンの戴冠式の冠や宝剣を製作しヨーロッパ
の王家の間でも人気...の宝飾商となります。
1885年、ニトーから数えて6代目の主、ジョセフ・ショーメは
店名をショーメとあらためました。
長い説明になりましたが、このティアラは皇帝ナポレオンが
皇妃ジョセフィーヌに送った物。
後にスゥエーデン王室に嫁いだ皇妃の孫、ジョゼフィーヌ妃
に受け継がれた由緒あるものなのです。
1823年にスゥエーデンのオスカー1世に嫁いだジョセフィーヌ
の肖像画、この肖像画に描かれているティアラからカメオをはずして
ネックレスも作られて今の形になったそうです。
王室の方のジュエリーも注意深く見ているとリフォームされたり
スタイルが変わったりしているのでアンティークジュエリー好き
の方は要チェックです。


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