可愛らしい印象のジャルディネットのリング。
ジャルディネットとはイタリア語(フランス語でも)で
小さな庭と言う意味があり、小粒のダイヤモンドやカラーストーン
(その多くはエメラルドやルビーなど)で小さな指輪に花々の咲く
庭園のようにデザインされた美しい指輪の事です。
日本でも雑誌などに紹介されたのでしょうか、時々お電話で
ジャルディネットのリングの在庫のお問い合わせがあります。
ジャルディネットリング特に18世紀後期に流行したスタイルですので
世界中に熱心なコレクターも多くその可愛らしい印象とは正反対に
お値段は全く可愛くない(苦笑)のです。
コレクターや日本人のディーラーさんの買い付けの好みを反映
しての事と思いますが、最近18世紀風に作られたリプロダクションが
最も多いリングだと思います。
断言しても良いと思いますが30万円前後では18世紀のジャルディ
ネットのリングの本物は買えません。
18世紀のジュエリーはアンティークジュエリーの中でも19世紀
20世紀に作られた物とは全く異なった評価をされ、石が良い物
を使ってあるとか石が大きいと言う評価とは若干異なった評価
をされます。
30万円でじっくり探せば素敵な19世紀のリングは購入できます。
30万円の18世紀風ののジャルディネットを現代の物だと知りなが
らそれで良いと思って買うのと本物と信じて買うのでは全く
違った意味があります。
冬のお休みで海外でアンティークをご覧になる方もいらっしゃる
と思いますが、旅先では少々お高くても名の知られたお店で買う
又は心からデザインの気に入った物を買う(リプロでも関係なく
デザインが好きな物を選ぶ)などの注意が必要です。


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