アメリカのジュエリーキャンプの最終日の前夜に毎回
皆が楽しみにしているお楽しみ会があります。
それはDealer's Nightです。
私はアメリカ国内の大きなショーにはほぼ毎回行っている
ので良いお品を持っている業者さんはほぼ知っていると
思っていたのですが(笑)今回大きなショーに出ている
有名な業者さんに卸をしているアメリカの田舎の業者さん
と初めてお取引をして数点購入をさせて頂きました。
このピアスはそのうちの一つです。
大粒のオールドカットダイヤモンドを小粒のローズカット
で取り巻き花形にしたピアスは1900年ごろにアメリカ
で作られたと推定されます。
全体のバランスやダイヤモンドの品質が絶妙に素晴らしく
身につけやすく美しいピアスです。
アメリカという国は本当に広く、若いころには友人たちと
車を2,3日走らせて途中、途中の質屋さんやアンティーク
ショップ、ジュエリー屋さんを一軒一軒訪ねてエステート
ジュエリーを探していると言って、奥の金庫からお宝や
驚く程悪趣味なジュエリーを出して見せてもらい買い付けを
していたものです。
インターネットが発達した今では皆が何がどんな価値がある
かを知っているために、このようにして掘り出し物を探すことは
困難になってしまいましたが、まるで子供の頃に見た大草原の
小さな家!のような何もない草原に走るハイウェイにぽつんと
浮かぶジュエリーの買取をする質屋さんのような店まで一軒一軒
たずねたのは本当に良い思いでです。


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