PCを整理していたら文章を書く事が苦手な友人から老舗
デパートから依頼されたアンティークとヴィンテージの
違いについて書いた文章が出てきました。
こうして文章にしてみるとアンティークジュエリー
をより深く理解する事が出来るような気がします。
アンティーク(Antique)とは
どのくらい古いものがアンティーク(骨董品)とされるかの明確な
定義は今から約80年前、1934年アメリカ合衆国で制定された通商
関税法に記されました。
通商関税法にはAntiqueアンティーク(日本語では骨董品)とは
製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品
と言うことが記されています。
その後この定義はWTOでも採用され、加盟国間においては
100年前に製造されたことが証明された物品に対しては関税は
かからないとされています。
然しながら、WTOやアメリカの通商関税法によるところのアンテ
ィークと言う定義は美術工芸品の世界でのアンティークと
異なり、1910年代にヨーロッパなどの欧米で流行したアール
ヌーボーや1910年代から1930年代頃まで流行したアールデコ
などスタイルのある歴史的建造物や美術工芸品はアンティーク
として認識され、コレクターの間では高値で取引されています。
又1940年から1950年代のアメリカの経済成長や映画産業の
発展などに伴って流行したハリウッドスタイルや50‘s
(フィフティーズ)と呼ばれる独特のスタイルを伴った
ジュエリーやドレスなどは手ごろで新しいアメリカン
アンティークとして人気を呼んでいます。
ヴィンテージ(Vintage)とは
ヴィンテージはもともとワインの製造年代を意味する言葉
でしたが、ある程度年代を経て、かつ質が良く通好みである
とされるものに対して使用される言葉となりました。
ゆえにただ古くても質が良くないもの、コレクターに人気の
ない物品に対しては使われません。
アンティークと表現するよりは新しい物を意味する言葉と
して使われる事が多いようです。
アンティークショップでは上記のアンティークの定義に
記した1950年代よりも後に作られた1960年代以降1990年代
頃までに作られた、再販が可能でスタイルのあるジュエリー
家具、洋服などをヴィンテージと呼んでいます。
ヴィンテージやアンティークなどの骨董品として重要なのは
あくまで
「古いこと」や「希少価値」であり、物品のジャンルは問わず
食器や文具などの日用品から玩具、洋服やジュエリーなどの
装飾品、家具など多岐にわたります。

写真は1970年代に作られたヴィンテージのフラワーブローチ。
ヒッピーカルチャーの流行が感じられるお品です。
12月10日までヴィクトリアンボックス青山サロンではSALEを行っております。
ご予約ご希望の方はinfovictorianbox@gmail.com
までご連絡お願いいたします。

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