今年の6月から何度も海外に買い付けなどに行っていますが
なかなかブログを書く時間と気力が出ずお楽しみにされている
お客様には本当に申し訳なく思っています。
少しづつですが最近の旅、ニューヨークの旅からご紹介したい
と思います。
ニューヨークの空港JFKennedy空港に着いた日は大雨で
とても寒く、ダウンジャケットを持って行かなかったのを
後悔してしまうほどでした。
まずは空港からホテルへのチェックイン前に世界で一番
大きな宝石の卸問屋が並び、ダイヤモンドディストリクト
と呼ばれる47番街へ。
この日はユダヤ人の祝日 "yomkippur"
いつもの取引先のユダヤ人たちは皆さんお休み、日系人
の友人のオフィスへ。
アメリカ生まれで日系3世の友人はアメリカ生まれ
アメリカ育ち、アイビーリーグを卒業して
大手のオークション会社に勤務後にアメリカで一番
有名なアンティーク商、フレッドレイトンの
ヘッドバイヤーを務めた後、開業しています。
日系人だからでしょうか、彼女の細かな優しい
心遣いや日本食や美味しいものが大好きという
共通点もありとても仲良くしています。
彼女のストックを一通りチェックさせてもらい
あれこれと頼まれた日本からのお土産
(梅酢、生ラーメン、味噌パウダーなど)を渡し
仕事を一緒にしたり最近のニューヨークや東京
ジュエリー業界の話などをするとアッと言う間に
時間が経ってしまいます。
今回面白い経験をしたのは彼女のお友達の結婚指輪
を47番街から歩いて行けるBar Buildingという
美しいビルにある工房に取りに行った事です。
アルゼンチン出身のイタリア人、ピエトロの工房
では中国、韓国、台湾、アルゼンチン、アメリカ
など各国から来た人達が働き、ガラス張りの
社長室にいるピエトロにひっきりなしに指示を
仰ぎに来ています。
アメリカ、しかもニューヨークのど真ん中で
数多くのジュエリーが作られている事に驚きます。
ピエトロの工房では私の友人の様な小さな会社の
ジュエリーの下請け以外に Tiffanyやアメリカで
も有名な会社のジュエリーを数多く作り、写真の
様な美しいビルに工房がある事にとても驚きま
したが、友人の受け取った指輪の工賃を聞いて
納得!
工賃は日本の倍くらい。仕上がりは Tiffanyの
お仕事を任されるくらいですのできちっと綺麗
に出来ていましたが本当に驚きました。
日系人の友人の会社のストック。大ぶりなアメリカの
テイストよりはどちらかと言うと日本人やアジア人
に好まれる繊細な物が多い様に感じます。
ショーでは綺麗にディスプレイしていますが、
通常トレイにこんな感じでおいてあります。
(ヴィクトリアンボックスでも多くの
ジュエリーがそうですね)
美しいビルの内装。 Bar Buildingというのはこの
ビルに弁護士に資格の司法試験を英語で Bar Exam
というのですがこの試験がこのビルで行われる為に
ビルが作られたということで Bar Buildingと言う
名前が付けられています。
最後に私の初日のニューヨークでの買い付け
スタイル。
動きやすいフラットな靴。
葡萄柄のヴィンテージワンピースに Chanel
のニットジャケット。
カシミアのショールで暖かく。
それほどお洒落という事では無いのですが
ニューヨークやロンドンでジュエリーを
買い付ける時にはある程度の服装をして
行かないと売ってもらえないどころか
相手にされなかったり、金庫にある高価な
ジュエリーを見せてもらえなかったり
する事があるのです。
時々、あーあ。。。と思うのですが
日本人で海外ではお金持ちだと思われると
危険、、、と思いすぎているのか汚い格好
で買い付けに来ている人を見かけるのですが
やはり高額なジュエリーを買わずとも見たい
のでしたらある程度の綺麗な格好はしないと
折角のチャンスを逃すことになります。

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