やはり深夜と明け方、それに昼前に発作(ここでは便宜上そう呼ぶ)が起きた。
深夜のは小さな声でピィ〜ピィ〜言ってるだけだし、流石に3夜連続では体が言う事を聞かず、声だけでなだめるのが精一杯。そのせいか何時もなら3時頃には治まるのに、今日は明け方から早朝になっても治まるどころか段々と鳴き声が甲高くなってきたので、堪らず起きてあの手この手で落ち着かせようと試みる。
でも人間もヘトヘトになってるから、最後はベットから手だけ添えて半眠半起き(こんな言葉ってないよね)の状態。
8時過ぎ、今度はジャズさんの散歩とご飯の時間だ。マイペースで元気一杯のジャズさんに励まされるようにこなす。頑丈なようでナイーブなブルースと、虚弱なようで図太いジャズさんの、両極端さがここでも発揮されている。
一休みしてからブーさんをバスタオルの担架に乗せ、日光浴を兼ねて外気に当たらせる。気持ちが良いんだか?良くないんだか?ボーっとした目で地面に横たわるブーさん。
ついでにドライシャンプーでのブラッシングと、流動食で歯垢が溜まった歯をタオルで拭き落としてあげる。
その後、母様とファミレスで朝食を取って帰って来ると、ブーさんのキャウ〜ン、キャウ〜ンという鳴き声が鳴り響いていた。
慌てて家に入ると、シッコで濡れたトイレシーツを蹴飛ばしたブーさんがパニックになったように鳴き叫んでる。
体を擦っても声を掛けても全く治まらない。落ち着かせようと投げ掛ける声も、鳴き声のトーンにつられる様に高く大きくなっていく。
その時ふと、昨日電話で話をした仲間の言葉を思い出し、兎に角不安を取り除く方法を探り出す。
寝たっきりになってから、目を閉じて眠っているのを見た事が無かったんで、そっと目を閉じさせてあげるがスグに見開いてしまう。
掌で覆っててもいいんだけど、それだと熱を持っちゃうし人間も疲れるから、濡れタオルで目から頭に掛けてあげた。
すると呼吸も整い、鳴くのも止めて安心したように眠ってくれた。
次の発作の時にも使えるかな?
そうだったら人間もゆっくり休めるし、何よりブルースの体力が温存出来るんだけどな。
それにしても、つくづくブルースってヤツはプライドの高いWanだと思った。
相変わらず毛並みはピカピカだし、自分のシッコで体が汚れないように濡れたトイレシーツを蹴飛ばすんだからね。
それとも介護者の手を煩わせないようにしてくれてるのか?
元気な頃は「相棒」と呼ばれながら、イザ病気となったら何もしてもらえないのに…Wanって健気過ぎる。